もう気づけば3月です。
ついこの間、2023年を迎えたはずだったのに、丸々2か月が過ぎてしまったんですね。
今年の宮城は雪が少なかったと感じています。地域にはよりますが、仙台の北部地域でも雪かきも数回程度で終わったことも考えると、春の訪れがいつもより早いような気がするんです。
3月はお別れのシーズン…もうすぐ小中学校の卒業式がありますし、泉区は転勤族の街なので、引っ越す家族も多くいます。
お別れは、何度経験しても慣れることはありませんね。
さて、シリーズでお届けしています中学受験を考える企画、今回は「中学受験を決めたその理由Part2」と題して、ある2組の親子にインタビューをした内容をお届けします。
1回目の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4277/
2回目の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4313/
3回目の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4328/
小5になりたての頃、娘から言い出した「受験しようかな」
小学5年生になったばかりの時、娘がいきなり「受験しようかな」と言い始めました。冗談かなと思いつつも、「そうなんだね~」と返していましたが、そのうち、受験について自分で調べてみたり、実際にその学校を見て見たいとパンフレットを見ていたりして、徐々に本気になっていくのがわかりました。
こう話はじめてくれたのは、もうすぐ6年生になる娘さんがいるMママです。
なぜ行きたいのか聞いたところ「海外の大学に行きたい」「行けなくても英語の先生になりたい」「どこかで留学をしたい」「先生になりたい」など、場面場面で伝えてきたんです、娘が。
これを聞いていて、娘の目標は、「海外とつながることなのかな?」と思ったんです。ということは、中学受験ということ自体が彼女にとってプラスになると感じたので、チャレンジしてみようとなったんです。
娘さんが受験をしたいと思った理由を、汲み取り理解しようとしたママやパパの姿勢そのものが素敵ですよね。
所々で発せられる「英語との関わり」は、娘さんにとってすでに大きな意味を持っているということなんだと思います。
娘の無理のない限界に、親子で一緒にチャレンジする
通信教材を真面目に出来るなら、いいんじゃない?と少し背中を押してみると、具体的に娘は動き出しました。
元々地元のスポーツ少年団でバレーボールに打ち込む娘さんは、バレーの練習と勉強の両立をはじめたと言います。
【この子の学力では足りないだろう】【受験するにはもう遅い】【対策がしっかりできないだろう】【そんな軽い気持ちで他の子に迷惑だ】という考えが巡り、親子ともに葛藤はありました。でも、「受けたい」という気持ちを否定しないことは大事にしました。勧めた通信学習はしっかり取り組めているように感じたので、少しずつ模試にチャレンジし始めました。
結果は、小学5年の現時点で到底及びません。受験のみを日常の全てとして過ごしている子に比べると、誰もがわかるほど勉強時間は足りてないと思います。
でも、本人の受けたい気持ちが大きいんです!この子にとっての無理のない限界を一緒にサポートは出来るのではないかと、私は、協力出来ることだけに全力投入しています。
平日のほとんどをワンオペ育児で乗り切るMママは、3人の子どものママ。塾の送迎時間が確保しにくいこともあり、今は通信学習を続行しています。
とはいえ、塾通いは考えるべき選択肢の一つとして捉えているMママは、今少しずつ、塾の説明会に足を運んで、情報を得ているそうです。
受験をすると決めた娘さんに変化はあったのでしょうか?
受験を決めてからは、時間の配分を考えたり、遊ぶ時間にも友人と一緒に宿題したり、22時まで勉強していたりします。
睡眠時間は削ってほしくないし、栄養はとってほしいし、悪い姿勢にはなってほしくないこと、部屋を綺麗にしていてほしいことなど、、約束事は決めて、少しずつ出来るようになっています。
メリハリがついたり、学年的にスケジュール管理もできるようになってきて、ゆるく縛らず、楽しくやっています。
これから本人が危機感を感じたらまた必死にやるのだと思うし、結果がどうあれチャレンジしてベストを尽くせたと思えるように、生活をしています。
親子できちんと話し合い、認め合い、今の状況の中でできることを優先し着実に進んでいく親子の様子を聞くと、受験の良さを改めて教えてもらったような気がします。「結果がどうであれ、チャレンジしてベストを尽くせた」と思える日は、すぐそこに待っています。
ある日突然言い出した「友達が受験するから私も受験したい」
中学受験にネガティブな印象があったことから、まったく考えていませんでした。しかし、ある日突然「友達が受験するから私も受験したい」と言い出したんです。家族で話し合った結果、受験をすることに決め、塾に通いだしました。
親としては「努力をすることを応援する。合格できたらラッキー。結果を求めない。」という気持ちでいますね。
こう教えてくれたのは、4月から6年生になる娘さんを持つYママです。
高学年になってくると友達の影響を受けやすいとは聞いていますが、「中学受験の話」を友達とする機会があり、刺激を受けたということなんですね。子どもたちだけの世界は、面白いです。
では、実際に塾に通ってみて、どうなのでしょうか?
家から通える範囲かつ、宮城の中学受験のノウハウと実績があるいくつかの塾を見学、体験して、今の塾に決めました。
塾の宿題は多いよとは聞いてましたが、予想以上に多い(笑)あまりの量に親が口出ししてしまい、喧嘩が増えたことは事実です。
でも、塾通いに慣れるにつれ、自分で宿題をコントロールできるようになったんです。
想像していた以上に、子どもの成長は早いなと感じています。
いい意味で、子離れ、親離れのよいタイミングになりそうですね。
2歳下に弟がいるのですが、家で勉強しているとついつい弟に気を取られてしまうこともあるんですよね。
集中しろ!と当然思うのですが…(笑)
「塾の自習室を使ってみるといいかも!」というアイディアが浮かび、最近では週末に数時間だけ自習室へ行くようになりました。家から歩いて行ける場所だからできることかもしれませんが、自習室で集中して勉強してる上級生がいる姿が刺激になるようで、重宝しています。
享受できる資源を十分に活用する、これは積極的な塾通いのいい事例です。
今、塾通いをされている方、これから検討する方も、受け身ではなく、塾を大いに活用してほしいと思います。
最後に、一言、Yママがこう言いました。
テレビをついつい見てしまう、ダラダラしてしまう、問題がわからなくてイライラしてしまう…そんな日常ですよ(笑)
難しいんですけどね、大事なことは、黙って見守ることに意識を向け、親の我慢が試される時と思って乗り越えていくことだと今は思っています。
今回は、仙台で受験を決めたママたち2人に話を伺いました。
家族模様が様々に繰り広げられる中学受験、どちらのママも子どもの意見を尊重していることに共通点があります。
親の意向や希望で受験をさせたいという場合も、「子ども意見を尊重したり、受け止めること」を忘れないでほしいと思います。
次回は、実際に宮城の公立中高一貫校を受験した親子の話をお届けします。
(文:mamaBEonline!齋藤)