【宮城・中学受験事情②】親として中学受験をどう捉えるか?

2月、3月は本格的な高校&大学の受験シーズン。早めの桜が咲いた子がいる一方で、残念ながら桜が散ってしまった子もいることでしょう。私もこの時期になると、20年前の大学受験のことを思い出します。時を経ているのに、色あせない記憶です。
宮城の中学受験は、早いところで12月からスタートしてほとんどが1月中に終わるので、希望通り受かった子もそうでなかった子も、これから進むべき道に向かって、すでに歩き出しているところですね。

今月は、数回にわたって”中学受験”を考えるきっかけをお届けしています。今回のテーマは、親として中学受験をどう捉えていくか?という視点で書いています。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

前回の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4277/

親は子どもに期待をするべきか、しないべきか

 

「なによりお母さんの期待に応えたかった。確かにプレッシャーはきつかった。でも期待されないのはもっとつらい。やっぱりお母さんに期待してほしいんだ。」

中学受験を考えるにあたって読んだ小説『きみの鐘が鳴る』(尾崎英子著)の中に書いてあった、ある女の子のセリフです。

私自身も長男に過度な期待をしていた時がありました。今でも期待ゼロにすることはできていませんが、このセリフはずしんと響き、中学受験に対してひと呼吸おいて考えるきっかけの一つにもなりました。

お腹の中にいた時は、「ただただ無事に生まれてきてほしい」と願い…
産声をあげたその時は、「生まれてきてくれて、ありがとう」と涙し…
はじめておっぱいをあげた瞬間、「いっぱい飲んで、大きくなってね」と願った…

何もできず、無防備で、生きているだけで嬉しかった赤ちゃんの時は、「今日も生きていること」だけに期待をしていたんです。それが、首が座り、寝返りをして、表情が豊かになり、離乳食を食べはじめ、お座りをして、はいはいをして…と成長していく中で、「存在に対する期待」から「できることに対する期待」へとシフトしていくんですよね。

親って、想像以上にわがままです。

けれど、私の期待に応えること=息子の存在意義になることだけは避けなければいけないと思い直しました。

適度に期待するけれど、過度に圧力はかけない。
そう決めてからは、焦りが減り、受験を親子で楽しみたいと思うようになりました。

親の覚悟が試される、子どもの中学受験

①我が子の成績に、一喜一憂しないこと
②一度決めたら、よほどのことがない限り意志を貫くこと
③我が子をかわいそうだと思わないこと

この3つのポイントは、前回の記事でも登場した本、矢野耕平さん著『令和の中学受験 保護者のための参考書』の中に書いてあった親の3つの覚悟です。
中学受験に限らず、学校のテストや塾のテストなどにも通じる内容ですよね。

私が注目したのは、③の内容。
「かわいそうだと思わない」これは、親という立場だからこそ難しいポイントかもしれません。

「そんなに勉強する必要あるの?」「勉強ばっかりでかわいそう…」と思うことは子どもたちに学習指導をしている私も時々あります。
「子どもなんだから、もっと遊んだらいいのに…」
「私が子どもの頃は、こんなに勉強してなかったのに…」なんて思ってしまうんですよね。

けれど、この覚悟すべき点を読んだ時に、目標に向かって頑張る子どもを理不尽に思うことはやめようと決意。
「かわいそうなんかじゃない、今、この子は頑張っていく時なんだ」と、同情ではなく後方支援をしようと思いました。
それに、勉強だけに限らず、スポーツやアートなどの分野で頑張っている子どもがいる場合にも共通するポイントだと思うんです。

本の中の「中学受験は、保護者が保護者であることの真価が問われる」というキーワードも印象的でした。

気負う必要はないけれど、子どもと共に親が成長していく機会になるのが中学受験なのだと思います。
まさに、当団体が理念として掲げている親子で共に育ち合う「共育」を存分に味わえるタイミングになりそうです。

今回はここまで。
次回は、中学受験を決めた親子、中学受験を経験した親子の話についてお届けしたいと思います。

(文:mamaBEonline!齋藤)

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