先日、宮城県の公立高校出願状況が出ましたね。
宮城県の全日制高校は、県立で64校、市立で4校の計68校。
県外出身者の親御さんたちはもちろん、地元の方にとっても、意外と知られていない数字かもしれません。
最も倍率が高かったのは、県工業高校情報技術科で2.13倍、つづいて仙台向山高校理数科が1.93倍、泉高校普通科が1.84倍だと発表されていました。
今年の試験は3月6日に行われ、発表は卒業式終わったあとのタイミング。
本番まで残り1か月もありませんが、身体には気を付けて目標に向かって駆け抜けてほしいと願います。
冒頭、高校受験の話題から入りましたが、今月数回にわたってお届けしているのは、”中学受験”の話題について。
3回目は、「中学受験を決めた、親と子どもpart1」と題してお送りします!
1回目の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4277/
2回目の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4313/
子どもの意志を、尊重。チャレンジしようと決めました。
科学者になりたいって昔から言っていて。だから受験をしてみたい、って子どもから言い出したんだよね。
それもあって、今まで公文に通っていたんだけど、塾に移って。今楽しく塾通いしているよ!
こう教えてくれたのは、現在小4の娘がいるママです。
「科学者になりたい」という具体的な夢があることに感心しただけでなく、自ら受験をしたいと申し出てくることに驚きでした。
住んでいる場所から考えると、仙台青陵中を受験するんでしょ?とよく聞かれるんだけど、今はまだ絞ってはいないんだよね。塾では中高一貫校コースを選んでいるけど、私立中学も色々あるし、まだ決めなくていいかなと思っているところです。塾は、最初に通ったところは合わずに転塾しました。
今行っている塾は、なにより子ども自身が気に入っていて。授業が楽しくて時間が過ぎるのがあっという間なんだって。
あとは、公共交通機関を使っての通塾になるから、通いやすさもポイントでしたね。
これから費用面が大変になる(涙)とは覚悟しているけど…娘が楽しいと通ってくれていることがよかったですね。
県内最難関中と言われる「仙台二華中学校」、R5年度の出願数は421名(そのうち実際に受験したのは418名)で、合格者は105名でした。4~5人に一人が合格しますが、特殊な試験問題を考えると、学校の勉強や家庭学習だけで立ち向かうのは難しいと言えます。
教科横断型の総合問題、作文、面接といった選考方法ですが、その他にも、毎年10月初旬に配布される募集要項や小学校が作成する調査書も評価の対象になります。(英検、漢検、数検などの検定合格歴も書く)
ちなみに、出願用の募集要項に関しては、原則として保護者が取りに行く必要があります。
10月初旬から募集要項の配布が始まり、各県立中学窓口や宮城県庁、県内にある各教育事務所で受け取れるそうなので、受験を考えている方は忘れないでくださいね!
さて、先ほどのママの話で注目する点は「塾選び」だと私は思いました。
通信、通塾含め昔より選択肢が増えた分、”どの「塾」に通わせるのか”を決めるのは、どんな親子でも悩むポイントなのではないでしょうか。
どんな先生に出会えるか、塾を選ぶ時は親子でよく話し合って
塾とは結局、どんな先生に出会えるか?どんな講師に習えるか?がポイント!!!
前回の記事でも登場した矢野耕平さん著『令和の中学受験 保護者のための参考書』の中に書いてあった塾選びのポイントです。
究極、塾に限らず習い事を選ぶ時にも当てはまることだと私は思います。
先ほど登場してくれたママの話では、通いやすさという利便性に加えて、子どもが塾の授業を気に入ったということを決定ポイントにしていますね。
通える範囲の中で複数の塾から選ぶ場合には、それぞれの塾の教育理念や指導方針、カリキュラムなどをきちんと確認してください。とはいえ…いくつもの塾を体験していると、「果たしてどこがよかったんだっけ??」とわからなくなることがあると思います。
そんな時は、比較項目を共通にして、それぞれの塾を点数化で評価してみるのもいいかもしれません。(例えば、通いやすさ、費用、カリキュラム、先生の質、先生の雰囲気、教室の雰囲気など)親子でそれぞれ点数をつけていくといいですね。同じ環境を見ていても、それぞれ評価するところが異なるので、話し合いをするのにも助けになると思います。
この方法は、今長男が勉強している理科からヒントを得ました(笑)
「種子が発芽する際には、何が必要か?」を調べる時に実験をするのですが、条件を同じにして比較実験を行っていくんです。
結論としては、「種子の発芽には、水、空気、適当な温度」が必要です。塾選びにも応用できそうだったのでアレンジしてみました!
受験に限らず、親が教えようとすると喧嘩になることが多いのが学習に関すること。
小学校高学年になると「親のいう事は聞けないけれど、塾の先生のいう事は聞ける」ということが増えてきます。これは、成長過程の欠かせない出来事なので当たり前。ですから、親が無理に頑張ることなく、頼れるのであればプロの力を借りることをおすすめします。
しかし、特に中学受験塾通いとなると費用は無視できません。月額の費用だけでなく、長期休みにある講習会、テスト費用などが別途かかります。それに学年が上がるにつれて費用は増えます。
子どもはそこを考えることは難しいので、親が納得できるかどうか、家計の負担は大丈夫か?を見極めてほしいと思います。
次回は他の親子の話をお届けしますよ!お楽しみに。
(文:mamaBEonline!齋藤)