3月1日に開催した細谷さんによる「大切ないのちと財産の守り方」講座を元にして、mamaBEstyle!メンバーの学び合いを毎月2回公開します。
2回目は「非常食の準備、これで大丈夫?」
皆さんのご家庭ではどんな非常食やストック食品を用意していますか?講座を受けて、mamaBEstyle!メンバーMが実際にどんな非常食を準備していたのか自身で改めてチェックすることに。
本当に数は足りているの?家族みんなが食べられるものなの?
皆さんもご自宅の様子を思い浮かべながら、M家の非常食事情を一緒にのぞき見していきましょう。
持ち出し物は、取り出しやすい場所に置く
まずは持ち出し用のものを確認します。
我が家は靴箱の棚を利用しています。整理収納アドバイザーの先生が自宅に来た際、引っ越し段ボールに入ったままの非常持ち出しかばんを見て、優しく注意してくれました。
取り出ししやすい場所に置きましょうね!
部屋の造りを見ていただいたうえで靴箱に置くことに決定しました。
アルファ米の「非常食安心セット9食入り」を上に置いています。これは水を入れれば1時間ほどで食べられるものです。わかめご飯など種類もあって、家族みんなお気に入りです。
下の箱には、缶に入った柔らかいパンや、ようかんが入っています。
もう一段の棚には、このようなパックごはんなどを常備しています。
この数で家族4人分、本当に足りている?
棚からすべての非常食を取り出したら、子どもたちに算数の問題を解かせるように一緒に数えてみました。
「1人1日3食食べます。3日間では1人何食食べますか?」
「我が家は4人家族です。3日間で4人だと、何食食べますか?」
うん…?答えは、36食?!えぇぇぇ?!!
アルファ米の非常食セット が9食、食パン4缶 、パックごはん13食、合計26食の用意をしていました。むむむ…。10食分足りていないことが判明。そんな現実の中で細谷さんの教えがふとよみがえってきました。
冷蔵庫の中にあるもので、3日間は過ごすことはできますよ。
早速冷蔵庫の中をチェックしてみましょう!
冷凍庫には、冷凍ごはんや冷凍うどん、冷凍焼きおにぎり、冷蔵庫にはラーメン、うどんなど麺類があり、その他、使いかけではありますが、パスタや素麺などのストック食品もあり、計算上は合計で40食分はあるだろうという結論にいたりました。さらに、ごはんを炊くことができれば、プラス10食確保も大丈夫かもしれないと感じました。
と言いつつも、我が家の場合は家中の食べもの集めても1週間持つのがギリギリだということはわかったので、素麺のように子どもたちも好きで、長期保存ができるものはもっと常備しておこうと思います。
いざという時、調理できるように
災害時に、ごはんはどうやって炊くといいのだろう?という疑問や、ごはんだけあっても子どもたちは食べてくれないかもしれない、どういう食べ方があるのだろう?という疑問も浮かんできました。さらに、改めて眺めると炭水化物ばかり…。ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養が足りないことは明らかだと判明しました。
解決策の一つとして、カセットコンロを購入しました。「いつか買おう」と思っていたのに買っていなかったため、良い機会に。鍋があれば、カセットコンロでごはんを炊くことができる!ということで、一つ疑問は解消した感覚になりましたが、水道、電気、ガスといったライフラインが停止した時の調理の方法は知っておく必要があるようです。
また、炭水化物以外の栄養の補い方も、学ぶ必要がありそうです。
長期保存食ばかり食べ続けると、栄養バランスが悪く体調を崩すこともあります。
と教えてくださった細谷さん。ひじきや切り干し大根などの「乾物」がおススメだと話してくださいました。例えば火を使わないでいい「乾物の調理法」などを学んでいくと、栄養バランスの崩れを防げる一助になるかもしれません。
どう過ごしたいかという視点を忘れずに
好き嫌いの多い我が子たちのために、例えばトウモロコシが入っていないカレーを見つけたら多めに買うなどの対応はしているものの、用意した食べものが必ずしも食べられるとは限らないこともあるんです。子どもたちは乾パンは固くて食べられなかったということもあり少々値段はあがりますが、我が家では缶入りの柔らかいパンを用意しています。
好きな味や苦手な味、食感の好みなども確認しておくといいですね。
単純に非常食の数をクリアしていればいいというわけではないんです。家族それぞれが、災害発生後にどう過ごしたいか、どんな食べものがあったら少しでも癒されるかなどを考え、共有しておくことは大事ですね。
子どもたちは成長に伴って食べる量がどんどん増えていくことも考えると、定期的に見直していく必要があることを実感しました。
皆さんも賞味期限の確認を兼ねて、ぜひ一度、ご自宅の食品や冷蔵庫事情をチェックしてみてはいかがでしょうか。
次回は、【赤ちゃんや乳幼児のための防災を知ろう】をお届けします。