防災力をアップデート:街探検編

3月1日に開催した細谷さんによる「大切ないのちと財産の守り方」講座を元にして、mamaBEstyle!メンバーの学び合いを毎月2回公開しています。

 

今回は、子どもたちと一緒に「自分たちの通学路やよく通る道の探検」を行った時のことを紹介します。

探検隊の大きな目的は、「自分の身は自分で守ろうとすること」。先日起きた熱海市での大規模土砂災害をはじめ、近年日本の天候は予想をはるかに超える惨事を起こし、大きな被害をもたらしています。

 

いつ、どのような状況で起こるかわからない災害に対して、怖がるよりも前にできることはあります。子どもたちにもそのことを一緒に体感してほしくて、休日を利用して街のあちこちを地図片手に歩いてみました。

 

たくさん歩いて、自分の目で確かめます

 

・普段よく行く場所や通学路に危険な場所がないか予め確認しよう

避難場所はどこにあるのか、公衆電話はどこにあるのか(電話の使い方も)を予め確認しよう

 

私たちの暮らしの地である仙台市泉区の泉中央駅界隈や学校近辺を探検。さあ、一体どんな探検となったのでしょうか。

 

探検の主役は子どもです

自宅や学校周辺の地図とハザードマップを比べます

 

活用したのは、仙台市が発行している「仙台防災ハザードマップ令和2年度版」

自宅や学校のある場所はハザードマップ上は大きな問題はなさそうでしたが、近くを流れる七北田川沿いの広範囲は0.5m~3m未満の洪水浸水想定区域(大雨により河川が増水することで、堤防を越えて水があふれたり、堤防の決壊で浸水するおそれがある)に指定されていました。

また、「指定避難場所」を確認してみると、子どもたちが通っている小学校は地震と大雨災害の時の避難場所でしたが、隣の中学校は、地震災害の時だけの避難場所となっていました。

 

どこからスタートするか、どのルートで回るかは子どもたち自身が話し合って決めました。小学校3、4年生の2人が率先し、ルートを考えることができましたよ。

 

時々、大人のアドバイスを聞きながら

 

 

視点と意識を変えるだけで、いつもの街が違って見える

 

さて、探検ルートが決定した後は、ルート上で何をチェックするかも確認。危ない塀や脇道などがないか、公衆電話はどこに置いてあるかを確かめることを全員で共有しました。

 

「ここを通るよ!」と教えてくれました

 

この側溝は落ちてしまう可能性あるね!と発見

 

見慣れた場所も歩き慣れた道も、視点を変え「災害が起きた時、どうする?」という意識をもっていると、気づくことがたくさんありました。「こんな道もあるんだ」という発見もあったりと、探検の楽しさも一緒に味わえて一石二鳥です。

 

また、最近はほとんど使うことのない公衆電話はどうでしょうか。30代後半より上の世代のママやパパの中には、1990年代大流行した「ポケベル」を思い出す人もいるかもしれません。今や見かけなくなったテレホンカードも懐かしく感じます。

 

こんなところにあったよ!公衆電話!

 

地下鉄の駅構内やバスプール、学校や公園、コンビニエンスストアには公衆電話が設置してありました。

 

いつも通っているのに、全く気づかなかった~

と、全員の意見が一致。景色の中に同化していて、その存在に気づかないまま暮らしていたんですね。

 

これで公衆電話がある場所はわかったのですが、子どもたちは使ったことがありません。携帯を持っている子どもたちも増えていますが、肝心な時に電源が切れていたり、持ち歩くのを忘れてしまうこともあるので、「公衆電話の使い方」レクチャーをしました。

 

ママの電話番号は…090-●●●●…

 

公衆電話をかけるには、最低でも10円玉1枚を持っている必要があります。それに加え、ママやパパなどの家族か自宅の電話番号をきちんと覚えておく必要があります。

 

例えば子どもだけでお出かけすることがある場合は、10円玉数枚と電話番号が書かれた紙をしのばせておくのもいいかもしれません。いざという時は慌ててしまうので、電話番号を覚える練習も日頃からしておくこともおすすめです。

 

楽しみながら、多様な視点を

 

冒険の途中では、寄り道も大事。「こんなところに大きな空き地のような場所があった!」「この細い道はどこにつながっているんだ?」と言ったように、”防災”という意識を持ちながら街歩きを”楽しむ”ことで、子どもたちの中には多様な視点や気づきが生まれていきます。

 

「われ先に」と電話ボックスに入ります

 

仙台市内は区によって、ずいぶんとハザードマップの様子は違います。自分の住んでいる街、通勤ルート、子どもたちの学校などよく行く場所の付近はハザードマップを必ず確認してください。

 

そして、避難場所を確認したら家族で情報を共有しましょう。

ただし、避難所には開設される基準があります。地震の場合は、震度6弱以上の地震が発生した時、洪水の場合は、河川の水位が上昇し氾濫のおそれがある場合ですので、注意してください。

 

自分の足と目で確認するからこそ、印象に残ります

 

この探検は、「子どもたちが率先して考えること」を大切しながらチームワークを育み、さらにいつもと違う”防災”というアンテナを立てることによって、多様な気づきを得るものとなりました。

 

暑くて大変な時期になってきますが、夏休みにぜひお子さんと一緒に「防災街探検」をしてみてください。知っているようで知らなかった、見ているようで気づかなかった風景に出会うかもしれません。

 

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