先月1月17日は、阪神淡路大震災から27年の日でした。
皆さんはあの日のこと、どんな風に記憶していますか?
「防災」を語る上で欠かせない「非常食」について、今回は調べてみました。
仙台市には「危機管理局」という部署があります。さらに危機管理局は「危機管理課(仙台市新型インフルエンザ等対策本部など)」、「防災計画課(危機及び災害に備えた施設,物資等の整備及び維持管理など)」、「減災推進課(防災に係る全市的な指導及び啓発など)、「危機対策課(危機及び災害への対応など)」の4つの課を持っています。
(仙台市HPより:http://www.city.sendai.jp/soshikikanri/shise/gaiyo/soshiki/001/index.html)
泉区の市民センターで、減災推進課が作成した「家族4人の一週間分の食料品と備蓄方法について」というチラシを入手したことがこの記事を書くきっかけとなりました。
なぜ、一週間分なのでしょうか?
私の記憶では、「三日分の備蓄を用意」と言われていたような気がしていたのですが…。
大規模災害になればなるほど被害地域が広くなり、災害支援物資の到着が遅くなることが予想されます。
またライフラインの復旧までに一週間以上になることが多かったことから、最近は「一週間分の備蓄」というようになってきたようです。
チラシには、大人2人、子供2人の4人家族の一週間分の備蓄食料品の目安が書かれています。
飲料水2リットル42本、ご飯48個、缶詰おかず52個などがリストアップされ、すべて揃えるとなると総額30,000円かかるという計算でした。ちなみにその計算には、カセットコンロやボンベは含まれていません。
メニューの例も記載されており、1日目の朝ご飯は「ご飯4個、味噌汁4個、お茶4個、味付け海苔4個、缶詰のおかず4個」、
お昼ご飯は「スパゲティ400g、ミートソース2缶、パン4個、コーヒー4個」といった具合です。
「30,000円?」という衝撃が来たかと思いきや…
メニュー例を見て、「これで足りるのかな?」と考え込んでしまいました。
しかし、備蓄例やメニュー例を見たら、ほとんどが日常に使っている食品でした。
3万円かけて備蓄食料品を準備しておくのではなく、普段使っている缶詰やレトルト食品をそれぞれ多めに在庫として持っておけばいいんです。日常使いに「非常食」を組み込むということですね。
さらに気づいたのは、レトルトご飯やアルファ米を計48個準備するなると、場所の確保に困るということ。
お米をビニール袋に入れて、カセットコンロを使って炊く方法を知っていれば、備蓄スペースも削減できます。
また、子どもの年齢や食べられる物によって、備蓄品の量や内容が異なりますね。
特に離乳食期の子どもがいる場合は、3か月ごとに備蓄品の見直しが必要です。
できれば半年に一度は備蓄品の賞味期限や中身をチェックしてみてくださいね。
我が家は、3月11日前後と9月1日前後にチェックを行っています。
年二回の確認でも、賞味期限を切らしてしまうこともあるので、ローリングストックの意識を高めていく必要があると毎度反省しています。
冒頭で質問した、阪神淡路大震災の時のこと。
私は、避難所に泊まり込みでボランティアに行ったときにお弁当をいただいたことを覚えています。
(当時はボランティアもお弁当をいただいていました)
お弁当は美味しいのだけれども、全然心が満たされなかったことを覚えています。
やっぱり、「食べること」は大事なことなんだと実感しました。
少しでも心が落ち着くように、食べることだけでも不安のないように、準備はしておきたいと思います。
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