第三回 宮城に作りだされた「場(バ)」~ウィズ・ユー泉中央編~

mamaBEstyle!副代表のaiがお届けするコーナー。すでに8回、「宮城を選んだヒトビト」と題しヒトに焦点を当てた記事を書いていますが、仙台を中心として宮城で出会ったヒトが作り出す「場(バ)」の紹介もはじめています。それは、観光地や華やかな場所のような「ハレ」の場ではなく、宮城の日常を作り出す「ケ」の場。宮城で暮らす者として、宮城に広がる日常の「場」に出会えることをうれしく思っています。

 

11月1日、地下鉄南北線泉中央駅から徒歩8分の場所に「放課後等デイサービス ウィズ・ユー泉中央」がオープンしました。

 

扉を開くとボルダリングの壁、登場!!

皆さんは、「放課後等デイサービス」という名を聞いたことはありますか?なんとなく聞いたことはあっても、「よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで…
・放課後等デイサービスってどういう場所なの?
・ウィズ・ユー泉中央の推しポイントはなに?
を大調査!

 

ウィズ・ユー泉中央さんを実際に見学させていただきながら、児童指導員の猿橋なつ美さんにお話を伺って来ました。

 

スタッフの猿橋さんと橋本さん

 

障害をもたれる児童のためのサードプレイス

まずは、「放課後等デイサービス」を利用するための要件を押さえておきます。

 

・障がいのある子どもであり、受給者証をもっている方か、これから取得する予定の方
(療育手帳だけでは、利用はできません。小学生~高校生までが対象です)
・受給者証を得るためには、お医者さまに「療育の必要性」を診断してもらい診断書を書いてもらうか、意見書を書いてもらう必要があります。その書類をもって行政の障がい福祉課へ「障がい児通所支援」の申請したのちに、それぞれの事情に合わせた過程を経て「受給者証」が交付されます
・その過程には2つのルートがあります。①「相談支援事業所」(保護者さまと施設を結ぶ仲介役のような場所・無料で利用できる)を利用して「受給者証」を得る過程、②保護者さまご自身でサービスを利用するための支援計画を立て(セルフプラン)「受給者証」を得る過程
・子どもや保護者さまが納得する放課後等デイサービスを探し、契約し利用へとつながります

 

小学生以上の子どもたちが放課後や長期休暇に利用する「放課後の児童クラブ」(学童)のようなイメージに近いのですが、「療育の必要性」があると診断された子だけが利用できる施設・サービスが「放課後等デイサービス」です。

 

主役は子ども、自発的な活動の支援

障がいのある子どもとくくっても、一人ひとり全く違います。LD(学習障害)、自閉症スペクトラム、ADHD(多動性障害)などそれぞれ診断名はありますが、状態もそれぞれ違います。当施設では、「社会スキル」「学習スキル」「生活スキル」を身につけられるようなプログラムの用意をしていますが、無理強いするということはありません。

苦手をなくすというより、できることを伸ばすということを大切に考えていて、自分で選び決める力をつけられるようにサポートし、自らプログラムに取り組めるように支援をしていきます。

 

こう猿橋さんは教えてくれました。

 

ホワイトボードに、わかりやすく一日の流れ

 

例えば、通常の一日の流れはこのように決まっています。先ほどもお話したように、無理強いするということはありませんが、時間と行動を目安として示していくことで、「社会スキル」をつけることへとつなげていくことになります。

また、学校までお迎えに行き、帰りはご自宅までお送りすることもしていますので、安心してお子さまを託していただくことができます。

長期休暇中は、お弁当持参でお昼ごろから利用できますし、当施設ならではのサービスとして、「すくすく弁当」のご利用もできますよ。

 

「すくすく弁当」とは一体何ですか?

 

すくすく弁当は、保護者さまに嬉しいサービス

 

当施設を運営する会社が別事業として、高齢者向けのお弁当宅配を行っています。そこのノウハウを利用して、管理栄養士が食育法に配慮して監修した、「子ども向けのお弁当」をここにも届けてくれます。

1食あたり410円(税込)を別途頂戴することにはなりますが、保護者さまにとってはお弁当を作る手間が省けると同時に、安心して食べさせられるお弁当があることは嬉しいポイントになるのではないかと思っています。

 

一人で、家族だけで抱え込まないでほしい

毎月楽しい設定活動がたくさん!

子どもの発達支援に関わる仕事をしていて感じていることは、「保護者の孤立感」を少しでも減らしていきたいということです。幼稚園に入る頃になって、周りの子との違い(あまり話さない、身体を動かすことが苦手など)を意識するようになる保護者の方が多いのですが、その時に、スマホでその不安な点を検索することが多いんです。

その結果、「うちの子、発達障害なのかも…」とさらに不安になる保護者は少なくありません。だからこそ、正しい情報、知識を得ることが大事ですし、一人で抱え込まずに相談できる場所としての機能もここでもちたいと考えています。

また、小学校になって「うちの子、大丈夫かな?」と気づく保護者もいます。時間に沿って行動する、グループ活動をする、学習が始まるなど、それまでになかった行動をすることが増えるからなんです。

当施設を利用するには、「受給者証」が必要なのですが、それを取得するにはどうしたらよいかわからないという場合の相談にものれますので、気軽にご相談いただけたらと思っています。

 

まずは見学、たくさん比べて、親子に合う居場所を見つける

遊びにいく感覚で、見学に来てほしいんです。

 

そう締めくくってくれた猿橋さん。泉中央駅付近だけでも、いくつかの「放課後等デイサービス」があるため、たくさん比べて、合う場所を見つけることが大切だと言います。

 

「放課後等デイサービス」という施設そのものを知らないで、悩んで抱え込んでいる保護者の方もいると思います。子どもの支援はもちろん大事、ですが、お母さん、お父さんの支援も大切だと考えています。障がいのあるお子さんは配慮が必要なことが多いため、一人時間をもちにくいお母さんもいますし、兄弟姉妹がいる場合には、その他の子どもの方にも目をかける時間が減ることも多くなります。

だからこそ、まずは、「放課後等デイサービス」という居場所があるんだということを知ってもらいたいですね。

ここでは、子どもを中心に置いた適切な支援をしながら家族の支援へもつなげていくために、利用者さま限定の「メンタルヘルスコールセンター」も設けています。臨床心理士が対応します。日常の小さな悩みでもなんでも、「一緒に考える」というスタンスで、ご家族の支援になっていきたいと思います。

 

最後に、利用料金も気になる部分ですので、お伝えしておきます。
「放課後等デイサービス」利用料は、児童福祉法に基づいた金額で設定されています。
1回あたりの利用料は1,100円前後で、月に4回までは、1,100円×利用回数ですが、それ以上を超えると利用回数に限らず4,600円となります。(世帯の収入状況によって負担額が変わってくるので、課税証明書が必要となります)
詳しくは、見学の際にたずねてみてくださいね。


今回、取材に行ってみて感じたのは、「放課後等デイサービス」という場所があるということを知っているだけでも、心の安定につながるということと、学校と家庭だけでない「居場所」があることは、家族の幸せにつながっていくということです。

猿橋さんが話してくれた通り、「療育が必要と診断されたら」「療育が必要なのでは?と感じたら」色々な施設をみて、体感して、相性の合う「居場所」に巡り合ってほしいと思います。

ウィズ・ユー泉中央は、施設が開いている時はいつでも見学できますので、気になる方は下記へ連絡の上、足を運んでみてください。この情報が必要な親子に届きますように、と切に願っています。

 

放課後等デイサービス ウィズ・ユー泉中央

【場所】仙台市泉区泉中央3丁目19-1
【電話】022-341-8157
【営業時間】月曜~土曜10時~18時(日曜は定休日)

 

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