防災力をアップデート:防災食編

3月1日に開催した細谷さんによる「大切ないのちと財産の守り方」講座を元にして、mamaBEstyle!メンバーの学び合いを公開しています。

今回は、子どもたちと一緒に「ポリ袋de防災クッキング」をした時のことをレポートします。

 

きっかけはスーパーで配布されていたこのチラシを見て「どれも子どもが好きなメニューだし、やってみよう!」と思ったからです。カセットコンロとポリ袋があれば料理ができるというレシピが掲載されています。

 

ポリ袋de防災クッキング!

 

カセットコンロはすでに持っていたので、必要なのは「ポリ袋」だったのですが、「食品用湯煎調理袋」として100円ショップに売っていました。

 

100円ショップで発見!

 

3品一緒にレッツクッキング♪

 

3つ同時に作れます!

 

チラシに載っていた、「ごはん」「ナポリタン」「ポトフ」を作ります。3品とも共通しているのは、「煮るだけ」だということ。エネルギー効率よく調理をするためにも、同時に作ってみました。

<ご飯>米100gに水130ccを袋に入れて30分煮る(あら!!簡単!!)

<ナポリタン>材料全部入れて、40分煮る。ただし途中で麺をほぐす必要がある。

<ポトフ>野菜は普通のポトフを作る時より小さめに切る。あとは材料を袋に入れて、30分煮る(あら!!!簡単!!)

 

袋の空気を抜いたつもりでいたけれど、途中、袋ごと浮かんできたので、上からお皿で押さえました。

30~40分後、出来上がったのですが、袋は熱いので要注意。子どもには触らせないようにしてください。

 

想像以上に「簡単」「おいしい」

 

3品、同時に完成~★

 

ごはんはちょっと固めの炊きあがりでしたが、問題なく食べられました。柔らかいごはんが好みの方は、”分量より水を多め”にするといいかもしれません。

 

ナポリタンは、というと…、見た目がちょっと悪くて、子どもたちは、「え!」という表情。理由は、麺がくっついてしまったからです。途中、何度かもんでほぐしたのですが、その圧力のせいで麺がぶつ切れになってしまったようです。
けれど、「味はおいしい!」と高評価。麺がブツ切れになってくっついていることもあって、お箸で楽に食べられるという状況にもなり、結果的には完食してくれました。

 

ポトフは、本当においしかったです。30分煮るとはいえ袋を二重にしているので、ちゃんと火が通るのか心配でしたが、ばっちり。非常食だけだとどうしても野菜不足になるので、その点も補えておいしいという、とてもおすすめの一品です。

 

お皿を使わない食べ方もできる

 

ごはんは袋から直接食べてみることにしました。スプーンを使えば子どもでも問題なくすくって食べられます。余計な洗い物がでないので便利です。

 

「もしも」を想定し、慣れておくこと

被災した時に、すぐに防災クッキングができるのだろうか?と考えると難しいかもしれないと感じました。作り方を知っているだけでも、心の余裕は違ってきそうな気がします。

 

レシピだけでなく、調理に欠かせないガスボンベも「もしも」を想定して備えをしておいた方が良さそうです。
コンロの火力によって異なりますが、だいたい1本で約60~90分程度使えるそうです。火力が強いコンロだと、約1時間弱で1本を使い切るのだとか…。

 

農林水産省では1週間分として6本以上の備えをすすめています。また、ガスボンベにも使用期限があるので注意が必要です。缶の底に印字してあるので、確認してください。

ガスを節約したいという場合は、余熱調理や保温調理が効果的。タオルや新聞紙で保温することができます。

 

夏場はカセットコンロを使う機会は減りますが、例えば、普段使っているガスコンロではなく、敢えてカセットコンロ調理をしてみるという日を設定することをおすすめします。冬場になると、カセット式ガスストーブを使えば、定期的にガスボンベを使うことになります。キャンプやアウトドアなどにも活躍するので、一家に一台あるのもいいかもしれません。

 

「もしも」はいつ訪れるかわかりません。備えや心構えがあることで、「もしも」への動揺を少しでも減らすことにつながります。時間のある夏休みに、ぜひ子どもと一緒に、「防災deクッキング」を試してみてください。

 

参考文献:『防災教室 防災グッズがわかる本』今西マユ子著・理論社・2021年

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