第一回 宮城に作りだされた「場(バ)」

mamaBEstyle!副代表のaiがお届けするコーナー。すでに6回、「宮城を選んだヒトビト」と題しヒトに焦点を当てた記事を書いていますが、仙台を中心として宮城で出会ったヒトが作り出す「場(バ)」の紹介もはじめます。それは、観光地や華やかな場所のような「ハレ」の場ではなく、宮城の日常を作り出す「ケ」の場。宮城で暮らす者として、宮城に広がる日常の「場」に出会えることをうれしく思っています。


大人も子どもも、自分らしさに向き合う「場」

1回目は、仙台市青葉区宮町に開園した「のいえ保育園」。

保育を通して、暮らす街を豊かにしていくことを目指し「誰もが自分らしさに向き合える保育園」として、2018年からそのプロジェクトがスタートしていました。

のいえ保育園エントランス

私だけでなく、息子たちも大好きな保育者が勢ぞろいの「のいえ保育園」。開園に至るプロセスは、園長の石川先生が公開しているnoteをぜひ読んでもらいたいのですが、

https://note.com/hoiku_mirai/n/ne1b92234bd0c

のいえ保育園を見守り続けてきた、いちファンとして、宮城につくられたこの「場」を紹介せずにはいられなくて、お話を聞きに行きました。

 

どんなことを大切に保育しているの?どんな想いで子どもたちに関わっているの?

 

保育園や幼稚園に我が子を預ける親としての視線を研ぎ澄ませながら、園内をぐるっと探訪し、先生方や園児と触れ合いながら感じたのは、“子どもと保育者が作り出す平和そのもの”でした。

 

整っている、子どもたちの「心」

撮影のために、マスクを外してもらってその歓迎ぶりを再現

久しぶりの再会にも関わらず、安定感のある高めのテンションと明るさにふれて、思わず「ただいま~」と言いたい気分に。小野先生が受け持っているクラスは、3歳以上の子が在籍しています。ちょうどお昼ごはんの終盤に差しかかっていた子どもたちは、愛らしい手で、小さないちごやパンを上手に持ち、とっても美味しそうに頬張っていました。

 

子どもたちの様子を観察して思ったことは、「心の安定レベルが高い」ということ。

はじめましての大人が入ってきてもすぐに受け入れてくれる空気を作れる。取材者である私自身が私のままでここにいられる空間は、とても心地よく感じました。

 

子どもたちの「心の落ち着き」がそうさせてくれているんだと思います。

 

「余白」のある空間、「待てる」保育者

スッキリした玄関。先生手作りのタペストリーは、端午の節句仕様

 

入ってくる刺激の余白を作りたいんです。

石川先生が教えてくれました。

 

のいえ保育園園長・石川先生

 

見てください、飾りや色とりどりの掲示物がほとんどありませんよね。幼稚園や保育園と言えば…と想像できるような装飾物がないんです。

壁も白ですし、木もたくさん使われていて、ひと言で言うと「超シンプル」敢えて余計なことをしない、敢えて子どもたちに届く外からの刺激を少なくする、のいえのこだわりの一つです。

 

さらに・・・

待てる職員ばかりです。

集団生活の中で、一人ひとりの子どもを「待つ」ということは簡単ではありません。保育者側に「待てる」スキルがあるかどうか、そしてそのスキルやマインドが保育者全員に浸透しているかどうかはとても大切だと言います。

 

「待つ」は「放っておく」とは違う。

 

「待ち」ながら「子どもを観察できる」保育者が揃っている、これも、のいえらしさを現わしています。

 

体の安全のもとで、育ちの安心を

のいえ保育園では、「子どもたちが何かと出会う」演出や機会を大切にしています。

個性あふれる鯉が泳いでいました

 

今は広場として活用している空間に、子どもたちが「絵の具」と出会った時にできた作品が飾られていました。その時の様子を石川先生はこう話してくれました。

 

教えるわけでもないのにいきなり筆をもって描きだす子、筆だけでは足らず体全体を使って絵の具と遊ぶ子、絵の具ではなく、近くにあった水入れに興味をもってひたすら水を探究する子…いろんな子がいるんです。同じ環境の中で何に興味をもつのかはまさに、その子次第。子どもたちがそれぞれ、感じて味わう機会をこれからも作っていきます。

集団生活なので、1日ケガなく安全に過ごす環境を作るのは一番大事なことです。その安全を担保しながら、子どもたちが安心して成長できるように、例えばマイナスな言葉を使った言葉かけをしないとか、ほめる関わりというより認める関わり方をするように、全員で心がけています。

 


子どもたちの1日の生活のほとんどを過ごす保育園や幼稚園。親としてどんな「場」や「人」に我が子をお任せしたいのかは、きっと色々な考え方があると思うんです。

 

宮城で育つ子どもたちがすくすくとその子らしく育っていける「場」や「人」に出会ってほしい…

 

そう願いながら、これからも様々な「場」を紹介していきたいと思っています。

 

★園児募集中★

誰もが自分らしさに向き合える保育園

「のいえ保育園」

子どもの探究心や好奇心、創造性があふれ出す環境づくりを大切にしています。

〈園について〉

所在地:仙台市青葉区宮町4丁目5-34 Noie Sendai 宮町1階

開所曜日:週7日開所(土日祝も保育を実施しています)

保育時間:7:30〜18:30(延長保育あり)

対象年齢:0歳児〜5歳児(生後6ヶ月〜就学前)

定員:36名

〈問い合わせ先〉

TEL:022-748-4648 担当:石川

 

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