【仙台のお盆といえば?】おくずかけ、ずんだ餅

あっという間にお盆の時期となりました。昨年同様、実家への帰省を諦めた方も多いかもしれません。親戚や家族が集まることが多いお盆だから、「行きたかったのに~」と残念がっている子どもたちもいるかもしれませんね。

 

仙台ではじめてお盆を過ごすというご家族のために、「仙台(宮城)のお盆」について宮城出身のママたちに話を聞いてみました。

 

「おくずかけ」を食べる

これが、おくずかけ

 

仙台に来てはじめて知った「おくずかけ」。身体に優しく、するするっと食べれてしまう一品です。「おかわり」とついつい言いたくなるくらい大好きなのですが、「おくずかけ」とは一体どういう料理なのでしょうか?

 

・宮城県南部を中心に食べられている郷土料理
・本来は肉や魚を使用しないため、精進料理扱いだが、現在は家庭によって鶏肉や豚肉を入れる場合あり
・くず粉でとろみをつけるので「おくずかけ」と呼ぶが、片栗粉でとろみをつける家庭もある
・宮城県白石市特産の「白石温麺」を入れることが多く、その他は季節の野菜をふんだんに使い、醤油ベースの味付けをする

 

仙台市出身のママたちはこう教えてくれました。

私は仙台市内、夫は大和町(たいわちょう)出身なんだけど、おくずかけは両家とも必ず食べるよ!

 

私も夫も仙台市出身だけど、おくずかけは必ずお盆に食べるよ。実家はミョウガをどっさり入れて食べるんだ!

 

材料として使われる白石温麵(うーめん)は、素麺とおなじ部類なのですが、作る時に油を使用しないことが特徴です。麺の長さも9㎝程度なので、茹で時間も短く食べやすいんですよ。消化が良いので、離乳食に使うこともおすすめです。

 

※おくずかけ写真は、農林水産省HP内「うちの郷土料理 おくずかけ宮城県」から拝借しています

「ずんだ餅」を食べる

 

仙台と言えば、ずんだもちでしょ!

 

仙台名物でお馴染みの「ずんだ餅」も、お盆に食べることが多い一品。お盆以外にもお正月や祭事の時に食べることも多いのですが、それは宮城県自体が「餅」をよく食べる文化のため、その食べ方の種類が豊富なんだとか。

 

昔はずんだの餡を手作りする家庭も多かったそうですが、枝豆のさやから豆を取り出して、つぶして…と始まる作業は手間暇がかかるため、今では売られている商品を購入する家庭も増えています。

 

冷凍したものも売られているので、今では年中楽しめる「ずんだ餅」。まだ食べたことがないという方はぜひお試しください。

 

「盆棚」を飾る

きゅうりの馬、なすの牛

 

部屋の広さなどの住宅事情により、今では盆棚(精霊棚)を飾る家庭も減っているようです。

 

先ほど登場したママからはこのような話を聞かせてもらいました。

市内にある私の実家ではしないんだけど、義実家では今でも必ず盆棚を作る風習があるよ。毎年うちの子たちも手伝っているんだよね。きゅうりとなすで馬や牛を作ることを手伝っていたりするよ。

 

きゅうりの馬はご先祖様の霊が一刻も早く家に帰って来てもらうための早い乗り物という意味、なすの牛は帰る時にゆっくり帰ってもらうための遅い乗り物の意味と言われているそうです。

 

また、もう一人のママがこう教えてくれました。

宮城県では、蓮(ハス)の葉に食べものをのせて、お盆中はお供えしているって母からは聞いているんだけど、今それをやっている家庭って少ないかもしれないね。

 

宮城県内でも地域や宗派によって風習は異なりますが、現代の生活事情によって、受け継がれてきた風習や文化がだんだんと消えていくということは起こりそうです。

 


いかがでしたか?
育った環境によって違う「お盆文化」ですが、故郷の「お盆」はいかがでしょうか?

 

mamaBEstyle!副代表・aiは長崎市出身ですが、長崎のお盆といえば「精霊流し」であり、お墓に家族や親戚が揃って花火や爆竹(ばくちく)をするという風習があります。もくもくっとした煙とそこら中で響く花火の音。小さい頃はそれが苦手だったのですが…今では懐かしい光景です。

 

さらに、仙台市在住で広島出身のママからは広島のお盆ならではの「盆灯篭」の話を聞きました。

カラフルな盆灯篭

 

今では宗派を超えて「広島のお盆」として定着している「盆灯篭」。時期が来るとスーパーだけでなく、コンビニでも売られているそうです。

 

自分では作らずに、買うのが一般的だね。当たり前のお盆の風景だから派手って思うことはないんだけど、初盆の時は色を使わず「白い灯篭」になるから、あのお宅は初盆なんだね…とわかるの。それを見るとちょっぴり寂しい気がするんだよね。

 

それぞれの故郷に残してきたお盆の習わし、思い出すあの日の景色…。ちょうど子育て世代である私たちが、この風習を次に繋げていくかどうかで、今の子どもたちが経験する「日本のお盆」は変わってくるかもしれません。

 

 

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