第八回 宮城を選んだ人~横井曜子さん編~

mamaBEstyle!副代表のaiがお届けするコーナー。題して、「宮城を選んだ人」。仙台を中心として宮城で出会った「宮城を選んだ人」や「宮城を好きな人」を紹介しながら、宮城の魅力を探訪しましょう。地方定住や新しい暮らし方を模索している人や、子育て真っ最中のママやパパの参考になったら嬉しいです。

 

10年続く、宮城との”縁”

前職退職日の曜子さん

横井曜子さんにご登場いただきます。2013年12月、単身で仙台へと移ってきた曜子さん。東京で製薬会社の営業をしていた曜子さんが仙台に住むことになったきっかけは、職場からの提案だったそうです。会社の籍はそのままに、仙台へと引っ越してきました。

 

仙台へ居を移すより前の東日本大震災から半年経った2011年秋頃、大学の先輩たちの仲間に加わり、“震災ボランティア”として石巻市や気仙沼市など宮城県内の被災地へ通っていた曜子さん。「宮城との縁」は実はここからスタートしていました。

 

本業は続ける、ということを大切にしながら活動していました。仕事終わって夜遅くに集合して、車で5時間ほどかけて石巻に行き、仮眠をとって朝からボランティア活動をしていたんです。よくやっていたなとも思うし、それをきっかけに漁師さんと知り合いになったり、新しいつながりができたりしましたね。

 

現在は、3歳になる娘さんと旦那さまと仙台市太白区で暮らしています。仙台の暮らしのこと、子育てとフルタイムの仕事の両立について語ってもらいました。

 

都会的なところ、田舎のところ「混在」がちょうどいい

 

結婚式を挙げた思い出の場所、仙台勝山館

 

20代の頃は、東京の丸ビルとかキラキラしているところも好きだったんですけどね~。仙台は、都会もあって、田舎というかリラックスできる場所もあって、ちょうどよい感じがしています。山、海、温泉も近いところが好きです。

 

それに、仕事がある、求人があるということも良いところだなと思いますね。

 

曜子さんは今年の5月、製薬会社の営業という職種はそのままに転職をしました。

宮城県を1人で担当していて、気仙沼もその担当エリアですよ(笑)でも、コロナ禍ということもあって、オンラインでの営業が増えていて、保育園へのお迎えが遅くなるということは今のところあまりないです。

 

 

おもてなしも雰囲気も大好きな仙台勝山館。家族や友人、職場の仲間と集まれた思い出たくさん

 

――――仕事への想い、大切にしていることについてはあとでゆっくり語ってもらいたいのですが、そういえば、旦那さまとはどこで出会ったんですか?

夫とは、仙台で出会って結婚しました。彼も関東出身なんですけどね(笑)満員電車が好きじゃないという理由から、彼はもともと仙台で就職して暮らしていたんです。そして、仙台出身じゃない私たちが出会ったというわけです!

 

―――“宮城との縁”がさらに濃くなったわけですね~。今は太白区に住んでいるんですよね。はじめからそこだったんですか?

最初は青葉区の街中に住んだり、彼の会社の社宅に住んでいたりしたのですが、5年ほど前に太白区に来ました。電車通勤である夫のリクエストは“駅に近いこと”でもあったのですが、もともと都心ではない方を好んでいたので、太白区でも長町のように高層マンションが立ち並ぶエリアではない方を選んだんです。

 

家を建てる時、地盤の強さや動物園に近いことにも惹かれましたね。それに、昔ながらの住宅街なので、落ち着いた感じも気に入っています。

 

こういう家族もいいな、こういう生き方もいいなという気づき

 

はじめての子連れ旅行は、福島県会津市

 

子どもができると、近所付き合いが深くなりました!

こう切り出してくれた曜子さん。近所の方の手助けや、ファミリサポートやベビーシッターを上手に利用しているからこそ、大好きな仕事を続けられていると言います。

 

夫の理解ももちろんありますが、ファミサポさんやシッターさんにお願いして、やりくりしています。娘もそのことを理解していて、保育園のお迎えに代わりに行ってもらう時、「今日は〇〇さんがお迎えだよ!」なんて先生に自分から伝えています(笑)それだけ娘もなついているんですよね。

 

コロナ禍になって今はファミサポさんの利用は控えていますが、ご自宅で娘を預かっていただくと、本当に家族の一員になったような気持ちになりますね。娘より大きなお孫さんたちも一緒に暮らすファミサポさんなので、娘も一緒に遊んでもらって嬉しいようです。それに、こういう家族もいいな~とか、こういう生き方や仕事もあるんだな~など、学ばせてもらったり気づかせてもらったりする機会でもあります。

 

チャンスや機会を逃したくない

 

娘が生まれてから2歳頃までは、時短勤務をしていました。有難い制度だと思いますし、制度の活用を会社が薦めてくれているのはいいことだと思うんです。

 

でも…私には、時短勤務は向いていないということはよくわかりました(笑)幸い娘が、ほとんど体調を崩すことなく元気に保育園に通ってくれていたからだとは思うのですが、時短だから勤務は〇時まで、お迎えがあるから会議はここで抜けなきゃ、など、“できるのに制約されている”という気持ちになってモヤモヤすることは多かったと思います。例えば、担当しているお客さまの講演会が夕方以降や夜に行われることも多いのですが、時短勤務だからそこには立ち会わなくて良いとかも。その場でフォローしたいのにできない、という無念さを抱くこともありました。

 

――――なるほど…。今仕事できるのにやれない、でも、子どもが風邪をひいてできない時もあるかもしれない、だから時短のままの方がいいはず、と思わざるを得ないという気持ちですね。

そうなんですよね。だから、思い切って今年の5月はフルタイムで転職しました。キャリアコンサルタントという国家資格を持っているので、新しい職種での挑戦も考えたんですけどね…。子育てをしながらフルタイムで仕事をするという挑戦をするのには、今は、慣れている職種の方でやってみようと思ったんです。

 

育児と仕事を天秤にかけるのではなくて、私にはどっちも大事なんですよね。その時々の状況に応じて比重のかけ方は違うかもしれないけど。子どもがいるからあきらめるとかではなく、単純に、私の元へやってくるチャンスや機会を逃すことはしたくない、そう思っています。

 


宮城との縁が10年続く曜子さんが、仙台のことを話してくれる言葉の裏に、「仙台、東北を選んでよかった」という信念を感じました。

 

今の状況の中で、自分が納得できる解や道を選んでいく達人の曜子さん。仙台の地で「誰でもない自分自身」を生きている方と出会うことができたことを嬉しく思います。

 

曜子さん、お話聞かせてくださってありがとうございました。

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