防災力をアップデートしよう

3月1日に開催した細谷さんによる「大切ないのちと財産の守り方」講座を元にして、mamaBEstyle!メンバーの学び合いを毎月2回公開します。

1回目は「防災力のアップデートをしよう」

防災や減災法も、子どもの成長に応じて変化させたり、住環境に応じてアップデートさせる必要がありそうです。

防災を見直し、アップデート

いつでも、どこでも、何度でも

 

3月20日夕方、仙台は再び揺れました。震度5弱。

夫の実家であるマンションの6階にいて、夕ご飯の準備をしているところでした。

2月の地震とは違う揺れ方をしていた上に、一軒家とは体感が異なることも実感しました。

揺れと同時に鳴り響くアラーム、三男の頭を抱えテーブルの下にもぐっていたら、ひいおばあちゃんの鉢植えが棚から落ち、ワイングラスがパリンと割れました。

電気に問題はなかったから、片付け後にみんなでごはんを食べたけれど、心臓のドキドキはしばらく続きました。

 

今の暮らしや状況にあった防災とは?

地震大国の日本であることは、変えようのない事実です。

例えば、南海トラフ地震の被害想定では、最悪の場合30の都府県で約32万3,000人が死亡、揺れや火災、津波などで238万棟あまりが全壊や焼失すると言われているそうです。

南海トラフ地震・震度分布図(陸側ケース)

宮城は被害の想定に入っていないこと、わかりますか?福島より北側は想定されておらず、この地震自体で亡くなる人はいないかもしれません。

しかし、物流を考えてください。東日本大震災の時、物流が止まりました。東北が被災地でない場合は、東北への物流は後回しになります。当然、被災地優先になるんですね。

では、東北や北海道はどういう備えをすべきでしょうか?被災はないからと備えをしなかった場合、どういうことが起きるのか?そういう考え方をしなければいけないんですね。

 

未来の想定や過去の経験から考える防災と、今の暮らしから考える防災や減災を組み合わせて、「我が家の防災」を構築してくことが大切なようです。

 

自宅の防災からはじめましょう

とぶ・おちる・うごく・たおれる・われる

これは自宅での防災を考える5つのアクションです。

 

「とぶ」は想像しにくいですよね。過去の震災で「トランポリンの上にいるような」揺れがあったようだと教えてくれた細谷さん。子供を守りたいのにたどり着けないことがあり得ると言っていました。だから、「とぶ」ということも想定しておく必要があるようです。

 

まずは寝ている時に地震が起きた場合を考え、布団やベッドに横になり周囲が大丈夫かどうか確認します。

次にリビング。落ちると困るもの、危険なものは低いところに移動させたり、扉をロックするなどの対応を考えましょう。

日常の掃除や模様替え、引っ越しの時にぜひ「防災」という意識を加えて配置することをおすすめします。

 

また、必要な物の準備に関しては、「発災後にどう過ごしたいのか?」というのが大きなポイント。「生きていればそれでいい」というのであれば、行政が出している防災リストの基準で大丈夫。

しかし、自分が被災後にどう過ごしたいのかを考えることは必要です。

親は我慢できることも、子供たちが我慢できるとは限りません。ストレスが心身の不調につながる可能性は大きいので、継続したいライフスタイルがあればそれを継続できるように、家族と話し合いながら、自宅の中の防災準備をしておきましょう。

 

さて次回は、mamaBEstyle!メンバーが、自宅の非常食を実際に数えたことから得た気づきをレポートします。

自己流の防災力に細谷さんからのヒントを加えてみた結果は、果たして…?

どうぞご覧ください。

南海トラフ地震震度分布図参照:

内閣府防災情報ホームページ

http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/nankaitrough_info.html

 

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