地下鉄南北線・勾当台公園駅から歩いて約10分の春日町にある「THE6(ザ・シックス)」、同じく北四番丁駅から歩いて約5分の「TNER(トナー)」は、シェアオフィスやコワーキングスペース、レンタルキッチン、レンタルスペースなどを併せもち、「多様な働き方を応援する」複合施設です。mamaBEstyle!メンバー2名と、ママビー読者であり、それぞれのスキルを活かして活躍しているママたち3名で、施設見学と座談会を開催しました。
その時の様子を、前編・後編にわけてお伝えしていきます。
ママだって働き方は多様です
はじめに、参加者を紹介します。
施設案内と座談会進行をしてくれたのは、現在TNERで週3回勤務されていてご自身も1児の母である大河原さん。
ママビー読者からは、おうちパン教室アトリエシエル主宰・おうちパンの楽しさをたくさんの人に届けている香川さん、「脳洗浄」を通して癒しや体の不調に対するケアをされているPARAFUSE.仙台泉の相澤さん、PandaPhotoの屋号で家族写真や親子フォトを中心に写真を通して家族の笑顔作りをしている麻里子さん。
そしてmamaBEstyle!メンバー、齋藤と西村です。
それぞれの施設を実際に歩きながら説明してくださったので、参加者全員が一人ひとり違う「理想の働き方や使い方」を想像することができ、さらにアイディアや意見もたくさんでました。
TNERとTHE6、2つの施設を見ていただいて印象はどうでしたか?
私はウェブライターの仕事柄から言うと、TNERが気に入ったかな。オンラインミーティングも多いので、個室があるのもいい。人とのつながりを求めながら働くというよりは、集中して働くタイプなので。
私の仕事は「脳洗浄」なのですが、まだ知名度が低いこともあり、ママビーさんに連絡を取り、今日の見学会にも呼んでもらいました。私の場合、1人ずつの施術だし、個室がいいし、横になってリラックスするスペースも必要なので、その視点から色々見させてもらいました!
そうだよね。知り合いだけじゃなくて、ふらっと来る人もいるといいよね。人が来てくれれば、やる側は頑張れるよね。
TNERは2020年の夏にオープンしてから、宍戸さん(CHOOSE FOODS主宰)、まなちんさん(SENDAI BREAD FES運営責任者)に使ってもらうなど、話題作りに努めてきました。駐車場がないので、地域の人が歩いてふらっと訪れる場所にもしたいんですよね。今、「二日町・北四番丁ローカルマップ」という周辺の飲食店などを紹介するマップも作成していますが、周辺の皆さんと一緒に、エリアの盛り上げも行なっていきたいと考えています。
私はレンタルキッチンを色々な場所で借りてレッスンをしてたどり着いたのが「集客の大切さ」。仙台で考えると、例えば1人あたりのレッスン費は2,000円〜3,000円が妥当で、どんなに高くても5,000円。例えば4時間借りた時に利用料が8,000円になったら、4人参加者がいても収益はゼロになってしまう。最低5、6人は来てもらうか、レッスン費を上げるなど工夫が必要なんだよね。
TNERもTHE6も、利用者の方の集客をSNSなどでサポートしています。
コラボイベントをするなどはどうなんでしょう?
今の状況だと、積極的なイベントもしづらいですよね。
コラボレーションばかりやっていると、結局あの人はなんの人だっけ?とわかりにくくなったりすることもあるんですよね。やっぱり、THE6やTNERをより多くの人に認知してもらって、あそこにいけば何かいいことがありそう、出会いがありそう、いわゆる「ワクワク感」があると自然に集まるかもしれませんね。
「働く」「集う」にワクワク感をプラス
私は、ウエディングの仕事もしているのですが、TNERの304号室のガラス張りのオフィスは、うしろにサンプルを置けるといった使うイメージがつきました。ウエディングは今縮小傾向にありますが、打ち合わせが必要となってきたら、ああいう空間はほしいですね。
あ、そうそう。荷物の置き場所も気になったんですよね。持ち歩かなきゃいけないのかな?
スペースの利用イメージが具体的にできればいいのかも。TNERはこんな風に使える、THE6はこう使えるという感じで。
あとはTNERの空間を活性化するとしたら、鍵は「キッチン」かもしれないと思いました。
「使い方」も「出会い方」も自由自在
4月末にスタートした、「小さくひらく 食の小商い塾 はじめるキッチン!」は、定員を超えた12名の方のエントリーがありました。やってみたい!から やってみる!を応援し、菓子製造・飲食店営業許可があるTNERのキッチンで小商いに向けた一歩を踏み出すんです。講師には先ほど紹介した宍戸さんがいたり、THE6入居者でブランドデザイナーの奥口さん(FOLK GLOCALWORKS)がいたり。集大成には、TNERでマルシェも開きます。
自分の仕事からシェアオフィスやシェアキッチンの使い方を想像したり、具体的な利点を考えたり…。話しているだけでもワクワクして、あっという間に時間が過ぎていました。
前編はここまで。
後編は、「TENRやTHE6だから生まれる相互のつながり」や、最近はじまった「働くママのサポート場」としてのサービスについてお届けします。
THE6:https://the6.jp/
TNER:https://tner.jp/
小さくひらく 食の小商い塾 はじめるキッチン!
https://tner.jp/news/hajimerukitchen/
写真撮影:@pandaphoto_mariko