【登壇報告①】地元で働く、地元で輝く女性のためのセミナー

1月もあっという間に終わりを迎えようとしています。
この記事を書いている今は、冬なのに暖かい日曜日。末っ子と久しぶりに近所の公園で遊んできました。
その間、兄二人は同じ公園内の体育館で、仲間たちとバスケットの自主練習を。それぞれの時間を過ごしたのでした。

さて、今月は、エムケイベース代表として呼んでいただき、宮城県内の地域でイベント開催をしました。
令和5年度みやぎの女性活躍促進サポーター養成事業の一つ「地元で働く、地元で輝く、女性のためのセミナー」。
1/15は利府町、1/19は大郷町、1/24は塩釜市、1/25は川崎町で実施しました。

その時の様子を、前編後編に分けてお届けします!

「男だから」「女だから」から「わたしだから」「あなただから」へ

会場となった「リフノス」きれいで広々。

今回の進行は、Kaziプロジェクトを主宰している木村秀則さんと一緒に展開しました。
「家事を家族事に」を合言葉に「家事シェア」が当たり前にある世の中を目指して活動しているKaziプロジェクト。
ご自身の経験を発端に、家事負担のシェアを推進する活動をしたり、男性育休がとりやすい企業の育成をしたりと大活躍の木村さんは、2児のお父さんとしても日々頑張っています。

利府町では、地元でご活躍されている3人の方をゲストに迎えたトークセッションと、ゲストも交えて参加者みんなで行うワークショップを実施しました。
利府町議会議員・副議長の鈴木はるこさん、真栄工芸株式会社代表取締役社長・熊谷一さん、利府町文化交流センター公民館館長・田邊晶子さんとのトークセッションでは、3人それぞの考え方を話していただくだけでなく、生き方のお話にまで言及することができました。

「子どもを言い訳にしない」

こう仰っていたのは、田邊さんです。大阪出身の田邊さんはご家族それぞれが拠点を持ち、それぞれの場所で暮らしを楽しんでいると言います。中高一貫校で寮生活を送る息子さん、大阪で暮らしている旦那さまがいらっしゃいますが、田邊さんは、

「フルタイムワーカーとして、子育てと仕事の両立を選んできた。子どもを言い訳にした生き方だけはしたくないと思ってたから。震災の時、前職で沿岸部の復興支援に関わった経験があり、いつかその現場に戻ってきたいという想いはあった。そこで偶然見つけた、利府町の公民館館長の募集に応募してみることにした。」という経緯で今は利府町で活躍されています。

「子どもが小さいうちは・・・」「子どもが巣立ったら・・・」とついつい子どもを理由にして、やりたいことを諦めたり、セーブしたりすることってあると思います。
もちろん、家族の状況や環境によって仕方ないこともありますが、「子どもを理由」にしてしまうことは避けたいこと。この田邊さんの言葉は、参加者の中にいたお母さんたちに響いたようです。

また、熊谷社長がシェアしてくださった会社の事例がとても興味深かったです。熊谷社長の会社は、建築、土木、ものづくりを中心に展開しているのですが、そのような業界は男性中心で構成されていることは想像できます。

「現場は昔から男性中心でありますが、今でもそう変わりはありません。重労働も多いですし、経験がものを言う業界でもありますが、当社では女性も含めて、若い社員が長く働き続けられるように取り組みをしています。つい最近の事例で言うと、入って数年の女性社員が現場に出て、その働きが認められ、本人の向上心もあったので、東京勤務を任せています。その子は、東京でいい刺激を受けているようで、イキイキと働いてくれています。

「男性だから…女性だから…」という理由ではなく、能力と意欲次第で活躍の場を広げていくトップの考え方とそれを認めてくれる社風があれば、雇う側と雇われる側の両方が、ウィンウィンの関係性になっていくんだと感じました。

一人ひとりの当たり前は違うこと。その違いを対話を通して感じ、認めること。

ワークショップのはじまり

ワークショップのメイン進行は木村さんが担当です。
「自分自身を再発見するワークショップ」として、個人ワークとグループワークを交互にしながら、「自分自身についてちょっと立ち止まって考える時間をもつ」機会とし、「対話の大切さ」を感じてもらう構成になっています。

どの会場でもはじまりは、「一人ひとりの当たり前は違う」ということを体感するアイスブレイクからスタート。例えば、利府町では「あなたの好きなお茶菓子なんですか?」の回答をグループでシェアしました。

「アンパン」「和菓子」「モンブラン」「チョコレート系…」と言うように、参加者さんの答えは見事にバラバラ(笑)

「当たり前は違う」ということは、ついつい忘れてしまう視点です。
育ってきた環境、今いる環境、仕事の内容、これまでの経験、味の好み、好きなこと…。家族として一緒に暮らしていたって、一人ひとりの「当たり前」って微妙に違いますよね?
それなのに、自分の「当たり前」を無意識におしつけたり、誰かの「当たり前」に翻弄させられる経験がある方って多いのではないでしょうか。

真剣に、じぶんの考えを書き出す参加者

「夫は仕事をして当たり前」「妻は家事をして当たり前」「上司は◎◎で当たり前」「部下は◎◎して当たり前」という”当たり前”が根強く残っている家庭や地域、会社はまだあるような気がします。
当たり前を疑う機会は普段なかなかないですが、「当たり前は一人ひとり違う」ということをワクワクしながら感じられるアイスブレイクで、参加者さん同士の距離が一気に縮まっていきました。

ちょっとでいい、自分と対話する時間をとってみて

自分に注目する時間って意外とないですよね

「対話の大切さ」を伝えるワークショップは、数段階の構成になっているのですが、「自分との対話」では、自分がやりたいことをとことん書き出してもらう時間を取りました。

お金や時間などの制約を一切取っ払って「自分のやりたいこと」を書き出していくのですが、スラスラとペンが進む人がいれば、考えこんでしまう人もいました。

皆さんだったらなにを書きますか??

大郷町の会場

大郷町の参加者も真剣にワーク中です

川崎町の参加者さん、自分と対話中

参加者アンケートの中で、川崎町で参加してくださった方の感想をご紹介します。

「今、何がやりたいかという質問で、実は私はやりたいことがなかったのですが、それはやりたいことをやれているからでした。今わたしは満たされているんだなと感じることができて、幸せな気持ちになるセミナーでした。」

とても嬉しい感想でした。ありがとうございます。
やりたいことがたくさんあることはワクワクしますが、「今の幸せ」に気づけるって素敵ですよね。

そして、皆さんのやりたいことのシェアをする時間もとっても参考になりました。
自分一人で考えた後に、たくさんのアイディアを共有したことで、会場全体にプラスのエネルギーが流れていたんです。

「走ることが趣味だから、時間制限ないのであれば、ずっと走っていたい」
「温泉に行って、とにかくダラダラしたい」
「一人でゆっくり、鈍行の旅をしたい」
「日本中を旅して、ゴルフ場巡りをしたい」
「まだ海外にいったことがないから、まずは台湾から行ってみたい」
「大草原を馬に乗って駆け抜けたい」

実現可能かどうかが重要なのではなく、自分の心とゆっくり対話してみる時間を取ることで、意外な気づきを得たり、幸せな気持ちになったりするんだと改めてかみしめた時間となりました。

前半はここまで。後半のレポートもぜひご覧ください。

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