【3児の母、子育て探究】放任ではなく、最適な援助をする方法

日々子育てを探究しながら、時々「コソダテ」という迷路の中で出口が見つからずもがいている3児の母、エムケイベース代表の愛です。

前回の記事では、「子どもの課題とワタシの課題を分けてみた」をお届けしました。
課題の分離を行ったあとのワタシは、子どもの課題に介入することを避けやすくなりました。
おかげで、ストレスの軽減にもいくぶんか繋がっています。

前回の記事:https://mamabeonline.net/dear_mama_woman/4492/

とはいえ、「ついつい先回りしてやってしまいそうになること」はあるので、そんな時はより意識をして「これはワタシの課題だっけ?」と立ち止まって考えています。

課題カードを使ってふたり対話会

「なんだか落ち着いたよ」と次男が言った【課題の分離カードを使った、ふたり対話】

ワタシが考えた方法を順番に記していきます!
※「課題の分離」という考え方をワタシなりに解釈し、ワタシなりに編み出したやり方ですので参考までにご覧ください

【課題の分離カードを使った、ふたり対話】

①紙1枚につき、ひとつの課題を書き出す(ワタシが感じている次男の課題、今回は19個書いた)
②課題を一通り次男に見せる、読ませる
③「ここに書いてあるのは、ママが感じている課題なんだけど、このことは自分でも課題に感じる?」と一つひとつ確認して仕分けする
(「課題に感じる?」という問いかけではピンとこなかったので、「直したいと思っているけどなかなか直らないこと」とか「どうにかしたいと考えていること」と説明を加えました)
④仕分けした紙を二人で見渡す。ワタシが課題だと感じていても本人はそう感じていないチームの紙は一旦置いておく
⑤ワタシも次男も課題だと感じているグループに関して、一つひとつを2人で読みながら、「どうしたら課題に感じることがなくなりそう?どうやったら解決しそう?」と問いかけ、考えさせる
⑥次男が答えた解決策を紙の反対側に書き記す
⑦解決策が出て来そうにない課題については、一緒に解決方法を考えて、紙の反対側に書き記していく

※④で一旦置かれていたチームの紙については、対話をすることでワタシが次男の考えを受け取り、消化し、追及しなかった

仕分けイメージ

一連の作業は、想像以上に時間がかかります。課題だと感じる項目を書きだす作業は、予め行いました。
そして、なるべくまとまった時間が取れる時に、二人っきりで行うこともポイントです。

ではここで、ワタシだけでなく次男本人も「課題」だと感じている内容と、その「課題解決法」についていくつか記していきたいと思います。

●筆箱をどこに置いたか忘れて、朝からいつも探していること
学校用と習い事用の筆箱を分けて、筆箱の往来を減らす。
ランドセルを開けた時に目立つ部分に「筆箱入れ忘れてない?」というワタシの手書きメッセージシールを目立つように貼る。
帰り支度の時は、そのメッセージを必ず確認するようにする!

●水筒と箸セットを自分から出さないこと
⇒学校から帰ってきてランドセルを置くと同時に、すぐキッチンに出すように努力する

●朝じぶんで起きられない&起こしても機嫌が悪いことが多い
⇒ママやパパに起こしてほしい時間を前日夜に伝えること(例:6時40分に声掛けてね!)
はじめのひと声でどうしても起きない時は、布団をはいで、冷剤を首や顔にあててびっくりさせてほしい。

このように、一つひとつの課題についてじっくり対話しながら共に向き合いました。エネルギー消耗します(笑)
けれど、一緒に考えて決めたことや次男が一人で考えて決めたことなので、効き目がはやく現れていると感じています。

とは言っても、忘れてしまうことだってあります。(特に箸と水筒をよく出し忘れている)
そんな時は、「どうするって決めたんだっけ?」と声掛けをするようにしています。

「あなたの問題だから、どうぞご自由に!」と放任するのではなく、「一緒に解決の道を探っていこう!」という手を差し伸べることが大事だと感じています。
一人ひとり違う子どもだからこそ、それぞれにあった援助が出来るように。
そしてママたちがおうちの中でも笑顔でいられるように。
少しの工夫をしながら、いざという時はしっかりとエネルギーを注いでみるものいいのではないでしょうか。

〇ウェルビーイング子育て実践講座を開講している、マザークエストについてはこちら
https://www.motherquest.net/

〇『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社

(文:mamaBEonline!齋藤)

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