「ほんの少しだけでいいから子どもを預かってほしい」という時ってありませんか?近くにすぐ頼れる人がいればいいですが、例えば転勤族の場合やまだ子どもが幼稚園などに通っていない場合は、”ちょっとの預け先”に困ることが時々起こります。
一時預かりはどんな時に利用してよいのでしょうか?また、どんな預け先があるのでしょうか?
ちょっと預けることに理由は要らない
「子どもを預けること」それ自体に抵抗を感じるママもいるかもしれません。「預けていいのかな」「自分は働いていないのに、誰かに子どもを任せるって気が引けるな」と思うこともあります。しかし、一日も休みのない子育てを楽しむためにも、ママという役割から少しだけ開放される時間は誰にだって必要です。
一時預かりを利用するママたちは、例えばこんな理由で子どもたちを預けています。
〇2人目を妊娠。妊婦検診に行きたいので子どもをみていてほしい
〇上の子の幼稚園・小学校行事があるから、その間下の子を預かってもらいたい
〇半日預けて、その間に集中して衣替えしたい
(だって…子どもはクローゼットや引き出しが大好きで、なかなか作業が進まないんだもの…)
〇自分の学びや勉強のために、集中したい
〇お買い物をゆっくり楽しみたい
〇友達とおいしい珈琲飲みながら、おしゃべりしたい
どんな理由でも、一時預かりを利用して大丈夫。
我が子を大事にするように、ママも自分のことを大事にする時間が必要です。また「急な用事ができてしまったけれど、子どもを連れて行けない」という想定外の事態も起こりえます。いざという時に、「預けられる場所」「預かってもらえる人」がいることは家族の心の安心にもつながります。
では、仙台市にはどのような預け先があるのでしょうか?
保育園、認定こども園での一時預かり
仙台市の保育園、認定こども園では一時預かりを行っています。まずは登録が必要です。
長女が幼稚園、次女が未就園のときに、保育園・認定こども園での一時預かりに大変お世話になりました。
きっかけは幼稚園の親子遠足。次女を連れて行ってもかまわないのですが、抱っこや荷物のことを考えると気が重いので預けることに。それからも長女の行事や、自分のリフレッシュのために利用させていただきました。
引っ越し直後で親しい友人もおらず、預かってくれる保育園は私にとって神様のようでした。
1年間で4か所登録し、予約が取れたところに預かりをお願いしました。
これは、一時保育を利用しているあるママの実話です。
ところで、なぜ4か所も登録したのでしょうか?
一時預かりには人数制限があり、そのなかでも就労を理由としている人の方が優先順位は高くなります。
「私的理由」は優先度が低くなってしまい、“この日に預けたい!”となると、近くの園だけでは対応が難しいことも起こりえます。
4か所も登録しているには、あるエピソードが背景にあるそうです。
実は、この日に預けたい!と考えた遠足の日、家の近所の園はすべて断られました。同じアパートのママから「ちょっと遠くなるけど、〇〇ならたぶん予約できるよ」と耳より情報をもらい、調べてみたら車で15分ぐらいの場所に一時預かり園があったんです。少しだけ早く家を出れば遠足に間に合うかもと電話したところ、予約が取れて…。ホッとしました。
予約を取るだけで大変に感じますが、数か所の一時預け場所を確保できているのはいざという時に心強いかもしれません。仙台市のホームページに一時預かりを実施している施設が載っていますので、自宅近くにどのような園があるか探してみてくださいね。
一時預かり実施施設(仙台市のHP)
*未就園児のみ。幼稚園に通っている子が夏休みに利用するということはできません。
「のびすく」での一時預かり
仙台市内に5か所ある「のびすく」にも一時預かりがあります。生後6ヵ月~未就学児が対象で、預ける理由は問いません。
のびすく開館日のみ利用できますが、10:00~16:30の間で必要な時間だけ予約できます。(事前登録は必要です)
「のびすくがあってよかった」というあるママの話をご紹介しましょう。
次男が幼稚園に入った頃、パパと長男が二人で出かける予定があったのですが、急にパパの仕事が入ってしまったんです。チケットあるからもったいないし…私と長男で行こうかな?と考えた時に、「あ!一時預かりは幼稚園児は利用できない!」となったんです。
でも、未就学児まで使える「のびすく」があることを思い出しました。
長男は楽しみにしていたイベントに参加でき、次男ものびすくで楽しく遊べ、パパは罪悪感が少しだけ薄まり…結果オーライとなりました。のびすくの存在、本当にありがたかったです。
「のびすく」の一時預かり利用については、詳しくはこちらを確認してくださいね。
仙台すくすくサポート事業(ファミリー・サポート・センター事業)
入会説明会に参加の上、登録が必要です。説明会の日程は、仙台市が発行する広報紙などに掲載されています。
実際に利用する前には、協力会員(預かってくださる方)との打ち合わせも必要となります。
基本的には協力会員のご自宅での預かりになりますが、相談の上、自分の家に来てもらうということも可能だそうです。
実際に協力会員をしている方にお話を伺ったところ、「保育園・幼稚園にお迎えに行ってもらい、習い事先まで連れていってもらう」という使い方もできるそうです。小学生になっても利用できます。近所に顔見知りの大人が増える、という感覚にも近いかもしれません。下記に詳しい内容が載っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
今回は、公的な施設を中心に紹介しましたが、他にも認可外保育施設、企業主導型保育事業実施施設でも一時預かりを行っている園は多数ありますので、子どもとお散歩しながら見つけた近所の園や施設について調べてみることもいいかもしれません。
「預ける」ことが、ママにとっても子どもにとっても”プラス”になる、そんな安心な場所が見つかるといいですね。