離乳食を食べてくれなくて心配
お子さんが離乳食を食べてくれなくて悩むママ、たくさんいると思います。私もその一人でした。
本や雑誌から情報を集めて、食器を揃えてストックを作って。出汁をとったり、裏ごししたり、長男の離乳食期は第一子ということもあって一生懸命でした。
初めて食べさせてのは御粥。初日は、口を開けてもくれず、一口も食べることなく、流し台へ。こんなものかな?と思いながら数日続けても変わらず、食材を変えても変わらず。パクパク食べてくれる姿を期待していたから、がっかりしたのを覚えています。
よく、大人が食べている姿を見て、食べたそうにしてたら離乳食スタートのサインなんて聞くことがあります。思い返すと息子は、そんなことしませんでした。本当に興味がなかったんです。スプーンや箸を奪おうとしたこともないし、食べ物を見てよだれが出るなんてこともありませんでした。
栄養士さんの指導が役に立たない!
あまりに食べてくれないので、健診の度に相談したり、小児科の栄養士さんから指導をしてもらったり。
病気になっちゃう!なんて思っていたから、本当に焦っていました。私の両親も、これは大変!なんて言うもんだから、焦る一方。雑誌やネットの情報も、沢山集めていました。お友達に相談して、うちもだよー!と言われても、程度が違うの!と思ったり。
栄養士さんからは、食感が嫌いなのかもと言われたり、ママがおいしそうに食べるのが良いと何度も言われました。
知ってます!やってます!といつも憤っていたのを忘れません。それでも食べないから相談に来ているんです。と思いながら、やってみます!なんて返事をしてみたり。とろみをつけたり、すりおろしたり、味を濃くしたり薄くしたり、サイトのQ&Aに投稿だってしていたんです。
そうこうしているうちに1歳を過ぎ、大人と同じ硬さのご飯をやっとやっと食べてくれるように。食べるのは、中身のない海苔巻きだけでしたが。離乳食用の食器はピカピカのまま、レシピ本も折り目がないまま、離乳食期は終了しました。息子は1歳まで、ほぼ母乳のみで育ったことになります。
食べてくれないのって大きなストレス
そんな長男は現在4歳。身長は幼稚園のクラスの中で2番目に大きくて、かけっこも早い。
風邪をひくことはあっても、大きな病気をしたことはありません。今は食べるのか?というと。息子はご飯の時間が苦痛で、ご飯を目の前にすると眠気に襲われるほど食事が嫌いです。とにかく活発で、家の中でも走り回っているような子が、ご飯中は急に動かなくなります。
幼稚園に入ったら、食べるようになるかも?なんて期待も裏切られ、毎日、食べなさい!と怒る日々。食事の時間は、私にとってもストレスです。
飲み込み方が分からない。と言っていつまでも モグモグし続けたり、酷い時は吐き出してしまう。
もしかしたら、何か病気なのかも!と思い、意を決して発達障害の専門医がいる病院に相談しに行きました。なんなら、病名を付けてもらった方が、気持ちが楽になると思っていたほどです。そこで先生に言われたことが、やっと私の気持ちを軽くしてくれました。
どう見ても栄養足りてるから大丈夫!
「どう見ても栄養足りてるよ。背も高いし、顔色も悪くない。食べる量は少なくても、食べて栄養になってるから、大丈夫!興味がないんだね。」
私が心配していたのは、栄養が足りているかどうか。体の中にことだから、目に見えないから、と心配していたけど、実は目に見えていたんだ。と妙に納得してしまいました。
無理に食べさせなくて大丈夫、工夫しなくても大丈夫。
今の時代、栄養不良な子なんてそうそういないから。言われなくても分かっていることだけど、そう言われてとっても安心しました。
離乳食も同じ。どう見ても栄養が足りていれば大丈夫なんです。長男の母子手帳を見返してみると、成長曲線はいつも真ん中より少し上。こちらから言い出さなければ、栄養指導の対象にはならない成長度合です。
興味がないなら、仕方がない。だって私にも興味がないものはある。やっと、食事の呪縛から解かれました。
離乳食は食べなくても大丈夫かも
赤ちゃんのこと、わが子のこと、成長に関わることってなんでも心配になりますよね。
命を守らなきゃって思っているからこそ、当然のことだと思います。離乳食や食事は特に、体を作るものだから細心の注意を払いたい。
そんな母心を裏切り続けた息子の食欲。離乳食は食べないまま、今も食べてくれないまま変わりません。
良く寝る子、良く泣く子、良く食べる子。がいるように、全然寝ない子、全然泣かない子、全然食べない子。がいる。そんなこと分かっているけど、スタンダードじゃないと心配になるのが親なんでしょうね。
離乳食を食べなくて悩んでいるママ、どうみても栄養が足りていて、元気なら大丈夫。ちょっと気長に構えることをおススメします。なんなら、あと数年食べてくれませんから。その分、ママがたくさん食べてくださいね。