【開催報告】2/26「特別版:月イチ IZUMI基地」~育ちについてあれこれ話そう~

3月となり、寂しさと慌ただしさの混じり合う季節となりましたね。
12歳になる長男は、来週卒業式。6年間が過ぎ去るスピードの速さに正直戸惑っていて、妙に涙もろい日々です。

さてさて、先月26日、「特別版:月イチ IZUMI基地」を開催しました!
2組の乳幼児親子、高校生と小学生をもつママさん、小学校入学間近の子をもつママさん、そして、強力なサポーターであるNPO法人せんだいファミリーサポートネットワーク代表の伊藤さんが集まりました。

かんぱーい!でご挨拶♪

敢えてトークテーマを設けることで、一つの舟に乗ってみる

みんな話が止まりません!

いつものIZUMI基地は、出入り自由だし予約も要りません。だから、出てくる話題も様々です。そんな中今回は、初の試みとしてトークテーマを設定してみました。
話すことをしばるようで悩みましたが、敢えてテーマを決めてみたのです。「一つのテーマについて考え、言葉を置いたり、言葉を拾ったりする機会を作ってみたい」そう思って設定した時間でしたが、想像をはるかに超える充実の時間となりました。

今回のテーマは「育ちのあれこれ」
発達と言った方がわかりやすいかもしれませんが、私たちは「発達の専門家」ではないし、この場で「発達の困りごと」を解決することはできません。
だから、ゆるくほわっとした意味を込めて「育ち」と表現することにしました。

そして、様々な年齢の子をもつママに声をかけ、集まってくれたことも大きなポイントです。
子育て世代のつながりは、子どもの年齢に合わせたつながりが多くなりがち…。
例えば児童館や子育て支援施設では、同じ月齢や同じ年齢で集まる機会は数多くありますが、子どもの年齢がバラバラなママ・パパと出会う機会って少ないんですよね。
子どもの歳はちがっても「親である」という役割は同じであり、同じ時代で子育てをする同志なんだから、「一つの舟に乗れる」と信じて場を開きました。

自分の言葉で「話す」ことで、自分のことを「放す」。そんな「場」が増えたらいいな

何もないけれど、開けた空間だから「話しやすい」

3時間をはるかに超える「場」の中では、本当にたくさんの「言葉」が解き放たれました。私が強く感じたことは、「話す」ことは「放す」ということ。
言葉にするって簡単ではないし、言葉にならない気持ちもたくさんあるのは事実。
だけど、「言葉」として外に放った瞬間、それを誰かがキャッチしてくれる「場」があることは、自分を開放することが認められることになり、安心へとつながることを実感しました。

この「場」を通して印象に残ったことを記しておきたいと思います。

〇子どものことは聞かれるけれど、私の気持ち、親の気持ちを聞かれることはあまりない
〇自分の話をする場は、子どもが成長するにつれて減っていく傾向にある
〇本当はもっと聞いてほしいし、話したいと思っても、話す場を見つけることが難しかった
〇本当はもっとあなたの話を聞きたいけれど、その人の「地雷」を踏んでしまうのではないかと思うと突っ込んだ話はなかなか出来ない
〇自分のことでいっぱいになると、他人のことをうらやましく感じることが増えるし、SNSでは不安をあおる情報ばかりが目について、「なんで自分だけ…」と思ってしまう。けれど、こうやって話すと「自分だけじゃない」と思えて心強くなれた
〇発達はとても繊細な話題でもあるが、「気にしすぎ」「男の子なんだからそんなもんだよ」などと言われることも多々ある。「自分がおかしいのかな?」とわからなくなることで、困ったことや心配なことを一人で抱えがちになってしまう
〇「できないこと」に注目されやすい「発達」の話題だけど、「できること」を話す場があると、もっとポジティブに子育てを捉えられるはず

あなたには、あなたの「言葉」を安心して解き放つ「場」はあるでしょうか?
家族の中で、お友達との中で、保育園や幼稚園・学校の中で、地域の中で、職場の中で…そんな「場」をいくつも持っていることは、呼吸をラクにしてくれるのではないかと思います。

「あんな場所がもっとたくさん増えたらいいのになとつくづく思います」
「楽しくしゃべって参加しているだけだけど、嬉しかったです」
「色々話せて貴重な時間になりました。人の事はよく見えがちだけどホントに色々あるなあと実感。話すことの大事さをつくづく感じたよ」
参加してくれたママたちから感想が寄せられました。ありがとうございます。

私たちは、一度にたくさんの人と関わることは得意ではないし、たくさんの人に影響を及ぼすようなこともできません。
しかし、私たちに出会ってくれた目の前のあなたと、目の前にいる子どもたちと共に、子育て時代を少しでも豊かに、子ども時代を少しでもみずみずしく生きられるようなそんな「場」を作り続けていきたいと思います。

この時の様子は、現在制作中の「子育てQ&A~育ち編」の誌面の中でもお届けします。
お楽しみに~♪

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