前回に引き続き、6月18日に開催した「教育版マインクラフトで、みんなで遊べるあそび場をつくろう!」の報告レポートをお届けします。
前回の記事はこちら:https://mamabeonline.net/mamabestyle/4531/
大半が「はじめまして」と言って集まった29名の参加者(小4~中1の20名、大学生4名、大人5名)。みんなでワイワイ楽しんだ時間は、あっという間に過ぎました。
このイベントで私たちが改めて気づかされたのは、「子どもたちって、どの子も素晴らしい」ということでした。
聞いていないようで聞いている、見ていないようで見ている
「子どもって、大人を見ているんだと思いました。話を聞いていないようでちゃんと聞いているし、見ていないようで見ているんだと知りました。そして、素直な反応は新鮮でした!」
こう話してくれたのはAチームをサポートしていた大学生Mさん。
つい先日、高校での教育実習を終えたばかりだと話していたMさん。今まで、小学生~中学生とは接する機会がほとんどなかったようで、この年頃の子の反応の素直さに「かわいいな~かわいいな~」と嬉しそうしていたのが印象的でした。
Mさんは、チームをまとめることに少しだけ苦戦し、悔しい思いを抱えていたリーダーに、優しく、温かく寄り添い続けました。「ただそばにいること」は、親である私たちは出来ないことが多いのですが、親でも兄弟でもない、”先輩の温もり”は、ちゃんと伝わっていました。
斜めの関係って心地いい。自然と気づけた、人のやさしさ。
最初は、自分の役割がうまくつかめず、持参したSwitchを触る時間が多かった子がいました。
けれど、唯一の男子大学生Y君が、いい塩梅で声をかけ続けます。その声かけやサポートが心地よかったのでしょう、時間の経過と共に笑顔の時間が増え、楽しいしゃべり声も聞こえてきました。
ここでもまた、親でも兄弟でも師弟関係でもない、「斜めの関係」の価値に気づかされたのでした。
子どもたち同士の学び合う場面も多数見受けられました。
「放っておいてもチームワークがうまく回っていきましたね。わかる子がわからない子に教えてあげたり、時間管理も自分たちでできるし、みんな大人でした。大変だったのは、アイディアが出すぎてまとまりにくかったことかな~(笑)」と話してくれたのは、Bチーム率いる大学生Mさん。
「口を出さずに見守る難しさはあったんですが、子どもたちっておのずと役割分担して、連携プレイを取れるまでに育つんですね」と語ったのは、Dチームサポーター大学生Kさん。
大学生が、「子どもの力」に自然と気づいてくれたことは、大きな収穫でした。
そして、子どもが「他の子の素晴らしさ」に気づき、認め合うことができたことも、大きな収穫でした。
さてさて、会場の様子は?というと…テーマに沿って自分たちで考えたあそび場を構築するのに、必死の子どもたち。
時間が全く足りなくて、途中みんなで木村さんに向かって「時間をください!」と懇願するかわいいシーンもありました。
もっと時間があれば、もっと完成度の高い作品に仕上がったのは間違いないですが、各チームの発表時間になりました。
各チームが考えた、「あそび場」のテーマはこちら
A:あえて危険な×温泉
B:お年寄りにやさしい×アスレチック
C:日本の魅力が伝わる×遊園地
D:季節を感じる×森林公園
E:赤ちゃんでも安全な×水族館
「もっとやりたい!」「続きを早く家でやりたい!」という声ばかりでしたが、発表を終えた後は、各チームに分かれて大学生とのおしゃべりタイムへ。
「中学の時、何してましたか?」「彼女はいるんですか?」「小学校の頃の夢と今の夢は変わっていますか?」など各チームがそれぞれに雑談を楽しんでいました。
みんな仙台で暮らしていて、同じ時代を生きていても、一生出会わない可能性もあった今回の参加メンバー。
「出会い」ってそれくらい、紙一重のものなんです。
マイクラに惹かれて参加してくれた子がほとんどかもしれませんが、「行ってみたい」と保護者の方々に自分の気持ちを伝え、申し込みをしてもらう行動を起こさせる子どもたちって、どの子も本当に素晴らしい、そう思いませんか?
子どもが子ども同士で学び合い、ちょっと先を歩く先輩たちと学び合う姿は、私たちが見たかった景色でした。
やみつきになりそうですっ!!!
次はどんな企画を用意しようかな、と今からワクワク考えていきます。