【ママビー講座レポ】10/25「今こそ‼会って‼みんなでしゃべり隊」

ママのやってみたいと、ママの息抜きを応援しているmamaBEstyle!です。毎月、さまざまな技を持ったママを講師としてお呼びし、見守り託児付き講座を開催しています。

 

今回は、小学生以上の子どもをお持ちのママたちのための座談会「今こそ‼会って‼みんなでしゃべり隊」を開催しました。
乳幼児や未就学児をもつママのための講座を多く行ってきた私たちですが、対象となる子どもの年齢をあげてみました。
今の宮城の公教育、子どもの育ちの環境の現状を知る機会となったり、さまざまな視点をみんなで共有し、考える時間となりました。

 

通っている学区を越えて、同年代の子をもつ親が、真剣に語り、考え、笑い合う。

 

唯一無二のユーモアさと、子どもや親子を長年見守り続ける深い受容感と安心感を放つ、一般社団法人個育てコーチング協会.代表、西城あやさん。
「自己肯定感」についての講演、書籍『やる気のモト。』で有名な個別教室のアップル、家庭教師のアップルの代表、畠山明さんのお二方にゲストとして参加いただきました。

 

2時間はあっという間にすぎ、熱くも温かな時間となったことを嬉しく思います。
参加してくださった4名のママたち、本当にありがとうございました。

 

輪になって話す、いつぶりでしょうか?

 

今回の企画を考えたきっかけは、ママビースタイルメンバーの子どもたちも今や小学生となり、子どもを通して見えてくる世界が変化したからという理由が一つあります。我が子が乳幼児期に感じていた悩みや不安と、小学生になってから抱えるその内容が変わっているという現実に直面しています。

 

また、コロナ禍が重なっている原因はありますが、「学校のことがよくわからない」という理由もあります。子どもからの話は聞くけれど、「なんとなくわからない」。

幼稚園や保育園の時にはあまり感じなかった、見えない心の距離があるような気がするのです。

 

真ん中の娘は楽しく行ってはいますけど、コロナになってから小学生になったこともあって、幼稚園からのギャップを感じているのかなと思うことがあります。
ストレスを感じていることが多いかな、ちょっとしたことで怒るかなと感じる場面もあって。クラスの子が何気なく言った言葉でも傷つくこともあったり、グループの活動でうまく自分の意見を言うことができない時もあるみたいで…。モヤモヤしていることがあるのかな、と感じる時がありますね。

こう口火を切ってくださったのは、3人の女の子を育てているママさん。

 

コロナが及ぼす子どもたちへの影響、そして子どもたちの変化は、小さいながらも家庭や学校で現れているようです。

 

この話を受けて、「言葉」についての話題へ展開しました。何気なく言った「言葉」が誰かを傷つけるきっかけになることもあるし、ふざけて言っただけという「言葉」もある。これは大人も子どもも同じですが、「言葉」の取り扱いはなかなか難しい課題です。

 

幼稚園の時とちがって、完全に親の目が届かないところで色々なことが起きていることがありますよね。
一方的な情報が多いから、親も判断がにぶくなる場面も増えてきたよね。

こう話してくれた小6の男の子を育てているママのコメントの次に、「いじめ」についての話題がでました。

さて皆さんは、この報道をご存知ですか?

 

宮城 不登校最多脱する

文部科学省が13日に公表した2020年度児童生徒問題行動・不登校調査で、宮城は不登校の中学生が減り、1000人当たりの不登校児童生徒数は5年ぶりに全国ワーストを脱した。暴力行為、いじめの件数も減少。県教委は問題行動と不登校の未然防止と早期発見に引き続き力を入れる方針だ。(10月14日付)

宮城の不登校、全国ワースト脱する 20年度文科省調査(河北新報) - goo ニュース

 

全国で見ると、国公立私立の小中学校で30日以上欠席した不登校の子どもたちは19万6127人で、前年度より1万4855人増えて過去最多となったそうです。いじめの認知件数は減少しているそうですが、小中高生の自殺は最多の415人に及んでいます。

 

報道されている数値的な結果を「正しい」と実感する場面はありますか?

 

このような問いかけを畠山さんからもらい、改めて考える時間になりました。

 

「いじめられていると感じることはありますか?」「誰がよくなかったですか?」と聞くこと自体もやめてほしいと思うよね。注目する部分を「いいところ」に向けるということをもっとした方がいいと思うんだよね。

というあやさんの考えに、「そうだよね~」とうなずく声も上がりました。

 

「友達のいいところを発表しよう」という試みも様々な形で行われているようですが、そのやり方も不透明な部分が多いようです。
先生に言われたから良いところ探しをするのではなく、子どもたちが自然と他者に対する「肯定的注目」ができるようになること、そして自然なコミュニケーションの中で、その良さを伝えてあげられることができればよいのではと感じます。

 

あやさんの話には、自然と引き込まれてしまいます

 

また、3人のお子さんのうち2人が現在不登校である現実に向き合い続けているママの話には、私たちの知らなかった「教育の現状」を教わることになりました。

 

不登校になるきっかけは一人として同じ理由はありません。学校に行くことが絶対正しいというわけではありません。昔に比べて学べる方法も増えているため、子どもたちの選択肢も広がりつつあります。

 

けれど、今この瞬間、この子に手を差し伸べてほしいというタイミングはあります。子どもの成長に「旬」があるように、サポートにも「旬」があります。それに親だから全力で子どもを守るけれど、一人では抱えきれないことが多いのが現実です。

 

今ある環境や状況はすぐには変わらないけれど、声を上げ続けることの大切さ、困難に立ち向かう勇気と根気を伝えてくれて、感謝の気持ちしかありません。

 

知ることは、動くことへの第一歩。

 

会が終わってから感想を届けてくれたあるママのひと言は、みんなで共有した時間と空間を現わす最適な言葉だと感じています。

 

予定を30分ほど超えてもなお話し足りない様子だった皆さんの様子を見ていて感じたのは、話す、聴く、考える、感じる、そしてまた話す…そんな時間と空間を共に分かち合う大切さ。

 

我が子たちは、私たちが子どもの頃とはまるで違った状況にいます。しつけとはまた違った角度で、伝えていかなければならないこと、一緒に考えなければならないことは、子どもの成長と共に増えていきます。
例えば性教育だったり、SNSを介した他者との関わりだったり…。

正解のない内容だけれど、正しい知識を一緒に学び考える機会を今後は作っていきたいと考えています。

 

話は尽きないままお開きとなりましたが、定期的にこのような機会を開いていきたいと考えていますので、ぜひご参加ください。
最後になりましたが、会場を貸してくださった個別教室のアップル泉中央教室の方々ありがとうございました。

 

★西城あやさんが代表を務める【一般社団法人個育てコーチング協会.】
https://www.cosodate.org/consecutive

★南北線泉中央駅直結のビルにあり、安心便利で充実した環境と講師陣がいる【個別教室のアップル泉中央教室】
https://www.apple-kobetsu.jp/class/class3.html#izumi

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