【登壇報告②】R5年度宮城県男女共同参画推進DAY~本音を語る交流会~

宮城県の公立高校の入試が終わり、卒業の足音が近づいてきています。
それぞれの道へ進む子どもたちみんなに、それぞれの幸せが訪れることを心から祈っています。

さて、先日お届けした登壇報告レポートの後編をお届けします。
R5年度宮城県男女共同参画推進DAYの第一部で、株式会社鐘崎の嘉藤明美社長とKaziプロジェクト代表の木村さんと共に「本音を語る交流会」を開催した時のレポートです。

前編はこちら:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4817/

後編では、ワールドカフェ形式で実施されたグループトークの様子をお伝えします。
どのような話が繰り広げられたのでしょうか?一緒にのぞいてみましょう!


はじめに、ワールドカフェってどのようなことをするか、ご存知ですか?

簡単に言うと、少人数に分かれたテーブルで自由に対話すること。結論を出したり課題を解決したりすることを目的としているわけではなく、意見を交わして、理解を深めたり、考えるヒントを得たりする場のことを指します。

今回は、時間と人数の関係上、12~13名を1グループとしたため、全員が平等に発言することはできませんでしたが、どちらとも時間が足りないくらいの盛り上がりをみせていました。

嘉藤社長と齋藤のグループのトークテーマは、「企業(社会)で女性がその人らしく輝くために必要な〇〇、あればいいなと思っている〇〇」。一方、木村さんグループのトークテーマは、「男性が家事に参画するメリット」でした。

皆さんは、このテーマについて考えたことはありますか?

立ち止まって考えることはもちろん、考えたことを誰かに伝える機会って意識的に持とうとしないと案外ないんですよね。
目の前の業務や日々の暮らしに追われ、「ゆっくり考えること」自体できていないことが多いと思うんです。

また、このようなスタイルの対話では、「聞くこと」も大切なことで、「話す人の話を最後まで聞く」という当たり前のことを実践し合う場としてもいい時間となったのではと感じました。

嘉藤社長と齋藤のグループでは、こんな話が出ました。

「このテーマについて考えた時、会社に保健室のような場所があるといいなって浮かびました。体調不良の時に休む場所って意外とないと思うんですよね。学校に保健室があるように、会社にも保健室があるといいですよね。」

「仕事と育児の両立をしていて思うことは、夫に話をしたり、相談する勇気をもつことだと思います。どうせわかってくれない、自分だけでなんとかしなくてはと思い込んでしまっていたんです、以前は。でも、近くに親族もいない中での両立なので、どうしたらいいかを一緒に考えたいという気持ちで夫に話をしてみると、案外うまくいっていて。私らしく働きながら子育てもやるということにつながっていると思っています。」

「自分のことって案外わからないことが多いので、壁打ちできる相手がいるといいなと思います。私に何ができるか?とか、何をしたらいいか?など、気軽に相談できる相手がいるといいなと思います。」

知る機会と知らせる機会を持つことだと思います。例えば、何に困っているとか、こうしてほしいとか、女性が話すことで、外に知らせる機会を設けられると、男性ばかりの会社でも理解が進むかもしれません。これは家庭でも同じことだと思うので、妻とちゃんと話してみるとか、相手を知ろうとすることが大事ですよね」

嘉藤社長も参加者に混じって、会社の事例や自分の経験談を交えたりしながら、考えを話してくださいました。

私が受け取った大切なメッセージは、前編の冒頭でお伝えしたのですが、ここでも改めて伝えたいと思います。

「自分の大切にしたいものを閉まっておかず、あきらめず、大切にできる状態でいよう」

人生のステージや家族の状況などで大切にしたいことが変化するのは、みな同じですよね。

嘉藤社長は、こう仰っていました。

会社としては、社員が大切なことを選択できる状態を作ったり、さまざまな事例を作っていくことが大事なんです。制度や規則にしばられていては、先に進めず社員の要望にすぐに応えることも難しくなる。だから、制度は後から作っていくという気持ちで先に事例を積み重ねていくことが大切だと思っています。」


後編もお付き合いいただき、ありがとうございました。
様々な背景や職業の方が集まった場となり、インプットとアウトプット両方ができる機会にもなったと思います。
私自身も、ファシリテーターという役割を忘れそうになるくらい、嘉藤社長の話に引き込まれ有意義な2時間を過ごせました。イベント終了後も、参加者それぞれが自由に楽しそうに交流する姿を見られたことも嬉しい瞬間でした。

参加してくださった皆さま、
このような役割を与えてくださった㈱プロジェクト地域活性の皆さん、
1月から一緒にイベントを重ねてきた、Kaziプロジェクトの木村さん、
イベントを主催している宮城県の行政の皆さま、
そして、私の理想のロールモデルになってくださった㈱鐘崎の嘉藤社長、
本当にありがとうございました。

誰かの軸や誰かの評価に頼るのではなく、「今のワタシが一番いい」と自分を自分で認めることができて、自分自身を当たり前に大切できる女性が増えていくことを願っています。

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