エムケイベース代表として呼んでいただき、宮城県内の地域でイベント開催をした1月。
令和5年度みやぎの女性活躍促進サポーター養成事業の一つ「地元で働く、地元で輝く、女性のためのセミナー」で、
1/15は利府町、1/19は大郷町、1/24は塩釜市、1/25は川崎町を訪問しました。
その時の様子を、前編後編に分けてお届けしています。
前半の記事はこちら:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/4786/
早速、後半のレポートをお届けしましょう!
家事を見える化して、家事を家族ごとにしていきましょう
今回の進行でご一緒している、Kaziプロジェクトを主宰している木村秀則さん。
Kaziプロジェクトの中の目玉企画の一つが「家事見える化シート」なのですが、これは家族のコミュニケーションツールとして、家事を可視化する体験をするツールなんです。
「子どもの相手をする」「子ども朝の支度をする」といった育児関連のこと
「ごみをまとめて捨てる」「風呂掃除をする」といった家事関連のこと
「話に共感しねぎらう」「ありがとうと言う」といったコミュニケーション関連のこと
について、誰がそれを担っているかについて仕分けしていきます。
どの地域でも様々な年代の方が参加してくださった今回のイベント。
ご主人を亡くされて一人暮らしの方、子育てが終わって夫婦二人暮らしの方、ご両親と同居している方、ご主人がずっと単身赴任で一人で育児をしてこられた方、子育て真っ最中の方、新婚の方・・・というように置かれている状況がまるで違う方ばかりでした。
仕分けは個人ワークなのですが、それをグループでシェアする時は盛り上がりました!
子どもが小さかった当時、自分が育児家事のほとんどを担っていたことを再確認して夫にイラっとした方もいれば、
長かった単身赴任生活から戻ってきた夫が、今ほんの少しだけ家事をやるようになったことに気づいた方もいたり。
大きくなった子どもが戦力となって家の中で活躍していることを再確認したママさんもいれば、
年を重ねた親ができなくなったことが増えてきて、代わりに自分が家事をやるようになっていたと気づいた方もいました。
共働き世帯が増加しているにも関わらず、女性への家事育児の偏りはいまだに残っている現実があります。
「男性は仕事、女性は家庭」という考えは古いと分かっているはずなのに、女性側も意外と「家事は女性が頑張らなくてはいけない」と思っている割合が高いんだとか…。潜在意識というのでしょうか、根強く残る文化や風習でもあるのかもしれません。
家事見える化シートを拝見していて思ったのは、「家事の分担、負担に正解はない」ってこと。
それぞれの家庭が対話やコミュニケーションを通して、自分の家庭にあった「家事シェア」ができるかどうか。
ここが大切なんです。
暮らしの中には、「暗黙の了解」になっていることが多いと思いませんか?
立ち止まって家事を考える機会はめったにないけれど、「家族のこと」として暮らしを見つめ直すいい機会になったと思います。
心を込めた「ありがとう」は、自分も周りもハッピーにする
ワークショップ終盤では、「相手に認めてもらいたい時は、相手を認めることからはじめてみよう」というメッセージを伝えました。
私はこのメッセージを聞いた時に、「わたしは、息子をちゃんと認めているのだろろうか?」と自問自答することになりました。私の主張を言ってばかりではないか?思い通りに動かそうとしてはいないか?と…反省したんです。
参加者さんと一緒に考えながらたどり着いた私なりの答えは、「認める=なんでもOK」ということではなく、「受け止める」ということ。
毎日慌ただしく暮らしていると、受け止めるより、受け流すことをしがちなんですよね。だからこそ、ちょっと立ち止まって、意識して「相手を認める」ことが大切なのかもしれません。
「あなたを認めているよ」「あなたのことちゃんとみているよ」という気持ちを伝えるのに手っ取り早いのが、
「ありがとう」の一言。
家族、友だち、職場、地域の中で「ありがとう」を言えていますか?
この5文字、すごいパワーが詰まっているのですが、心のこもっていない「ありがとう」はその価値が半減してしまったり、かえって相手の気持ちを逆なですることにもなるので要注意。
心のこもった「ありがとう」が自然と飛び交うコミュニティだと、いいアイディアが出て、いい関係性が築けるので、ぜひ心ある「ありがとう」を届けていきましょう!
「よし、ちょっとやってみるか!」自分の心に素直になると、道は案外広がる
塩釜市のイベントでも、トークセッションを行いました。セッションのお相手は、本塩釜駅から徒歩3分のしおがまパノラマの1階にある「otomo.(おとも.)」で塩釜の美味しいお酒とごはんのお供を提供している小野さんでした。
小野さんとははじめましてだったのですが、たった10分で「まるで10年来の友達」のような雰囲気になりました。
✓小野さんのこれまでの経験が一つも無駄になることなく、「otomo.」につながっていること
✓「このままで私はいいのかな?」「本当にやりたことって何だろう?」と立ち止まって考えるのは大切だってこと
✓自分の心の声に素直に従うこと
✓「ちょっと、やってみるか!」とまずは半歩動いてみてから、考えること
小野さんの包容力と明るさと挑戦する勇気に、参加者の皆さんは元気をもらったことでしょう。
小野さん、楽しく充実した時間をありがとうございました!
宮城県では、『誰もが輝く宮城』を目指して、女性活躍促進をすすめています。
女性が活躍しやすい環境整備を進めるために、研修会やシンポジウム、セミナーを開催し、女性活躍推進に取り組む企業を表彰したりしています。
今回私が参画させてもらった「みやぎの女性活躍促進サポーター」養成事業は平成28年度からはじまった事業で、県内のあらゆる地域で女性が活躍しやすい環境の整備を促進することを目的として、イベント等が実施されています。
私は、女性とか男性といった性別は関係なく、「ひとりの人」として、「わたしはわたし」と堂々と笑っていられる社会だといいなと思っています。
これは、ワガママでいいとか、自分勝手でいいとか、周りを不快にしていいとか、迷惑をかけていいという解釈ではありません。認め合ったり、譲りあったり、時には我満することもあるかもしれないけど、わたしとあなたとの間で「心地よい折り合い」をつけられるかどうかだと思います。
そこに欠かせないのが、今回の重要なメッセージにもなった「対話」です。
自分、家庭、会社、地域の中で「対話」のあるコミュニティを築いていければ、「わたしはわたし」「あなたはあなた」を守っていきながら、誰もがその人らしく輝く今を作りだし、ワクワクする未来につながっていくのではないでしょうか。
今事業で貴重な機会を与えてくださった㈱プロジェクト地域活性の皆さま、
時には漫才のようにイベントを楽しませてもらったKaziプロジェクトの木村さん、
ずっと友達だったような雰囲気を作りだしてくださったotomo.の小野さん、
利府町のために奔走し、利府町の未来を作りだしている鈴木議員、熊谷社長、田邊館長、
そして、今事業の主催や共催をされていた行政の皆さま、
この場を借りまして。ありがとうございました。