mamaBEonline!を運営する、NPO法人エムケイベース代表の愛がお届けします。
Live in Miyagi~宮城に住む、宮城で育てる~と題したこのコーナーで今回紹介するのは、ベビープラス仙台の1階にオープンした「まちの休憩室」。
観光地や華やかな場所のような「ハレ」の場ではなく、宮城の日常を作り出す「ケ」の場。
宮城で暮らす者として、宮城に広がる日常の「場」に出会えることをうれしく思っています。
では早速、「まちの休憩室」を案内しましょう!
ベビープラス仙台があるのは、仙台市青葉区大町。
取材を申し込んだのは、気持ちの良い秋晴れの日だったため、私は地下鉄南北線広瀬通駅からお散歩。
フラットな道のりのため、12~13分で到着しました。
東西線であれば、大町西公園駅や青葉通り一番町駅から歩くと便利です。
ふらっと立ち寄れる場があるって、なんだか心強い
「授乳したり、おむつ替えしたりする場ってここら辺にはほとんどないんですよね。」
「この地域に住む子育て世代の皆さんが、気軽に立ち寄れて、気軽に使える場所を作りたかったんです。」
こう語ってくれたのは、まちの休憩室に常駐している、みかさん。
ご自身の子育ても一段落し、「次世代のため助けになることをやっていきたい」と、この休憩室を運営されています。
はじめて会ったのにすぐに打ち解けて話せたのは、みかさんが醸し出す優しい空気のおかげでした。
「子育てしながら女性が働くことが難しかった時代に、私は仕事と子育ての両方をやってました。
たくさん悩んで、たくさん失敗して、もう限界ということも何度も経験してきたけれど、二人の子どもたちが社会人となり、ほっとして。これからは少しゆっくりできると思ったんです。今、子育てを頑張っている人たちにとって、少しでも力になれたらと思っています。」
働きながら子育てをしていくこと、それ自体が簡単ではないことは時代が変わっても同じです。
子育ては想像以上の長期戦。ゴールがわからず、正解もわからない。道に迷い、不安も心配も尽きないけれど、みかさんのような先輩を知っているだけでも、心強さが増します。
特にはじめての子育ては、毎日、毎日、悩みが溢れでてきます。
我が子はもちろんかわいいけれど、ずっと一緒だと息がつまることだって当然あります。
ちょっと相談したいこと、ちょっと話を聞いてほしいこと、そんなことを気軽に相談できる相手がいる。
親子共に心を許せる居場所があることは、子育て期にとってとても大切です。
お散歩のついでに、お買い物のついでに、寄れる場所がある安心感
おむつ替えや授乳、休憩ができるだけでなく、ご飯やおやつを食べることができる「まちの休憩室」。
コロナ禍により、公共の子育て支援施設は、予約制になった上に飲食ができなくなっていますよね。
ここなら、予約せずとも、子どもも大人も一緒に、ゆったりとご飯を食べたり、飲み物を飲んだりできます。
キッチン設備があるところも嬉しいポイント。
お湯を分けてくれるのでミルクを作ることもできるし、離乳食の温めもOK。
ママたちが自由に飲んでいいお茶なども用意されていて、至れり尽くせり。
いつも慌ただしくご飯を食べることの多いママたちにゆっくりしてもらえたら…
と、みかさんが子どもの相手もしてくれます。
心許せる空間で、ほっと一息できる場所「まちの休憩室」。
大町界隈の人はもちろん、仙台で子育てを頑張る皆さん、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
親子にとって嬉しい居場所が、仙台のあちこちに増えていくことを願っています。
まちの休憩室
【場所】仙台市青葉区大町2-12-13 東山設計ビル1階(キッズプラス仙台1階)
【電話】022-281-9018(親子プラス仙台につながります)
【開室時間】月曜~金曜10時~13時(不定期で休む可能性有)
※Instagramアカウント「plus.sendai」をチェック