「働く女性を支援する」という企業理念をもつ、株式会社Lateral Kids(ラテラルキッズ)は、もりのなかま保育園を中心に全国50か所の事業所で保育サービス業、子育て支援事業、人材育成事業を行っています。
mamaBEonline!が拠点を置く泉区には、泉中央駅から徒歩7分の場所に「もりのなかま保育園・泉中央園」があります。
前回、もりのなかま保育園・泉中央園の新たな取り組みとして紹介した、保育にサイエンスを取り入れるプログラム。
詳しくは、前回の記事
https://mamabeonline.net/livein-miyagi/2219/
をチェックしていただきたいのですが、簡単におさらいします。
もりのなかま保育園サイエンス+(プラス)は、"想像力・実践力・思考力の3つの力を身に着けるベースを作る"という目的のもと、保育にサイエンスを取り入れるというプログラムのこと。身の回りにある「何気ないものごと」に焦点を当て、結果を予想し、実験を行い、こどもの”なぜ?どうして?”という気持ちを刺激し、好奇心を育む狙いをもって取り組んでいる。子どもたちが普段の遊びの経験をより深めていくものであり、保育士も一緒になって「サイエンス+(プラス)」で遊びこんでいる。
サイエンス+では、さまざまなプログラムを用意しているのですが、今回はそのプログラムの中から「クロマトグラフィー」をご紹介しましょう。
科学的で芸術的!クロマトグラフィーとは?
「赤と青を混ぜると、紫になる」ということは、絵の具遊びなどを通して多くの人が知っていますよね。
クロマトグラフィーはその逆。すでに混ざっている色をそれぞれの色に分けてどんな色が混ざっているかを調べることができるんです。
そんな実験、どうやってできるのでしょうか?
実は半紙やペーパータオルなど身近なもので調べられるのですが、分離した色は半紙などをきれいに彩ってくれるので、科学的でありながらとっても芸術的、そしておしゃれな実験となります。
小さくても立派な科学者であり、アーティストです
この実験で準備するものは、この3つだけ!
・半紙やペーパータオル
・水性ペン
・水
ご家庭でも試していただけるので、さっそくやり方を説明していきましょう。
①半紙を切る
下準備からはじめましょう。半紙を好きな形に切ります。
※泉中央園で行ったクロマトグラフィーは、大きなお魚をみんなで作るために半紙の1枚1枚をお魚の鱗に見立てました。他にも、半紙を花びらの形に切ってもGood!子どもの好きな形に切りましょう。
(はさみを使うことや切ることが難しいお子さまの場合は、サポートをお願いします)
②半紙に水性ペンで線を描く
①で用意した半紙に、好きなようにお絵かきをしましょう(楽しい時間ですね)描くのは、線だけではなく絵やキャラクターなどでも大丈夫ですが、線の方がシンプルで分かりやすいことが多いです。
注意していただきたいのは、「水性ペン」を使うこと。インクの種類が染料でないと上手くいかないことがあるので気を付けましょう。
③半紙の端を水に浸す
さあ、いよいよ仕上げの時間です。実験の醍醐味なので、注目してくださいね。水性ペンで書いた半紙の端っこを水に浸します。
一回水に付いた半紙は毛細管現象という現象でどんどん水が染み込んでいきます。すると、色が分離をはじめます。
※うまくいかない!という時は半紙の上から水を数滴垂らしてみてもいいかもしれません。
そのままでも、もちろんきれい。他にはない自分だけの実験にもなります。保育園でやっているサイエンスプログラムのように半紙を魚のうろこに見立てたりして作品を作るのもいいかもしれません。
今回ご紹介したクロマトグラフィーは、他の例をもりのなかま保育園のInstagramアカウントでも紹介しています。大きな花を作ったので、是非ご覧ください。
https://www.instagram.com/p/CORfbNSg_X8/?utm_source=ig_web_copy_link
小さくても、子どもの興味ははっきりしています
1・2歳と言っても、子どもが興味を持つことはハッキリします。
それは経験の有無に関わらず、子ども自身が面白そうだなと思ったことにはとても興味を示します。
例えば、サインペンでただ線をひくという事は、いつもやっていて興味が湧くかというと湧かないことが多いですが、その後に、にじんだり、色が変わったりというように、変化が出るものに対して興味が湧くのです。
こう話してくださったのは、もりのなかま保育園泉中央園の園長先生です。
私たちは、子どもの興味を引き出していくことを大切にしたいと考えています。
サイエンスを導入した意味もそこにあって、いつもの活動の一歩先に行ければと思っています。
一人ひとりが抱く興味は、ちがう。だから、面白い。
今回で言うと、色がにじむのが好きな子ども、色水に興味を持った子ども、紙が破れていく様子を見るのが好きな子どもなど子どもそれぞれが何に興味を持ってくれたか、そこを発見できたのが良かったです。
それは私だけでなく、職員も同様にそこを楽しんでいます。
結果的に大きな魚になりましたが、自分が経験したことが大きく張り出されてひとつの作品として目の前に来ると、子どもにとってはまた違った見え方になるのです。
どんな遊びもそうですが、反復してこそ面白さがあります。
次また、クロマトグラフィーをしたら、前に経験したことを思い出す子どももいることでしょう。
子ども自身の中に刷り込まれていき、経験が積み重なっていくことがとても大事で、それが他の遊びにもつながっていくのです。
いかがでしたか?
子どもを通わせている保護者の中には、自分の子どもがサイエンスでどんな様子だったかを聞くことを楽しみにしている方もたくさんいらっしゃるそうです。
園全体、先生方一人ひとりが、サイエンスを通して子どもそれぞれの個性を引き出し、興味の先を見つけ出してくれることは、保護者にとって、とてもありがたい気づきとなりますね。
しかも、家庭でも簡単に再現できる実験方法だから、親子で一緒にその経験を共有することができる点もいいですよね。
実際に保育園を見ていたいな!どんなところか詳しく知りたいな!と思ったら、お気軽にお問合せしてください。
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