ママ同士の会話で、必ずと言っていいほど話題となるイヤイヤ期の話。
未経験のママは、いったいどんなものなのか、不安になったりするかもしれません。
子どもの気質によって、激しさは異なるとはいえ、うんざりする瞬間がたくさんあるのはきっと同じ。ママもイライラしてしまうイヤイヤ期。どうやって乗り越えたら良いのでしょうか。
イヤイヤ期って?
イヤイヤ期、言葉はよく聞くし、大変だっていう話も耳にしますよね。いつ頃から始まって、ピークは何歳なんでしょうか。
イヤイヤ期の始まる次期
イヤイヤ期の始まりは、早ければ一歳半頃といわれています。実際には、その前から少しづつ始まっていて、親が認識するほどのイヤイヤが発揮されるのがその頃だそうです。
魔の二歳児なんて言葉があるように、イヤイヤ期のピークは二歳。言葉も発するようになって、自己主張は激しさを増します。
脳の発達が未成熟で、感情をうまくコントロールできず、欲求がおさえることができません。自分でやりたいこと、したくないことをうまく伝えることができなくてイライラ、自分でやってみてもうまくできずにイライラ。
そこでママに注意されたり、手助けされて、感情の大爆発が起こります。
イヤイヤ期は、子どもが自分と戦っている時期でもあるんです。
一緒にイヤイヤ言う
ふざけているようですが、割と効果があります。
ママのイヤイヤ言う姿にキョトンとなり、子どもの気分が切り替わったりします。ただし、これはイヤイヤ期のスタート時期にしか使えません。
子どもも学習するので、やりすぎると子どもを怒らせてしまいます。
イヤイヤ言わなくても、気をそらすのは一つの方法です。言うことを聞かせようと奮闘するより、まったく違うことに意識をも持たせると、簡単に収まることもあります。
とりあえず付き合う
正直、一歳半頃のイヤイヤ期は笑えるレベルです。
わが子の場合は、服を着たくないとか、外遊びから帰りたくないとか、そんな時にイヤイヤがスタートしました。
なんとかしようと力づくで対応すると逆効果。一歳半でも暴れられたら、なかなかの力です。イヤイヤ言う子どもとの攻防戦は、思いのほか長時間になるものです。
服を着たくないのなら、真冬でない限りはそのまま。外遊びも、とりあえずリスタート。
どうしても!な理由がない限りは、とりあえず付き合うのが結局のところ近道だったりします。
ママが自分の気持ちを汲んでくれた、分かってくれたと感じると、次に同じことを言うとすんなり聞いてくれることもあります。
覚悟を決めて、公園遊びを再スタートしたら数分後には帰り支度を始めたり、こちらが拍子抜けしてしまうようなことも。もちろん、再スタートから一時間経過、なんてこともざらにあります。
安全を確保して逃げる
これは、賛否両論があると思います。でも、たまにはこれもありだと私は思っています。
長男が二歳半過ぎた頃、口も達者になり、男の子なので結構な力もあり。手のかかるタイプで、一度火が付くとなかなか収まらないタイプの子だったので、イヤイヤが始まると手が付けられない状態になることもありました。
特に、眠い時は大変です。一時間以上泣きわめいて、本人も何がイヤなの正直わからなくなっていたと思います。
近所から、苦情の電話が来るんじゃないかとヒヤヒヤするようなこともありました。
あの手この手でなだめても、お菓子を出してもおもちゃを与えても、どうにもこうにもならなくて、私も限界。イライラなんてもんじゃありません。
感情に任せた行動をとってしまいそう!と、自分自身に危険を感じたこともありました。
そんなときは、子どもの安全を確認して、トイレに一人籠りました。それはそれで、長男は余計に泣いてしまったけれど、一息いれて、ちょっと落ち着いて、もう一回やり直し。
離れる、距離を置くって大切です。少しの間、視界に入れないだけで気分が変わります。
イヤイヤ期は大変なだけじゃない
子どものイヤイヤは、お!来たな!と思えるレベルのものもあれば、とんでもなくいらいらするようなものまで、さまざまです。時には、子どもにあたってしまうこともあるかもしれません。
私の場合は、出先で大きな泣き声を出されたり、地面に這いつくばられたり、周囲の視線が痛かった、そんな経験もあります。
ママもイライラして当然です。イライラしてはいけない、と思うと、余計にイライラしてしまうものです。
大事なのは、イライラを長引かせないこと。子どもがイヤイヤ言い出したら、好きな音楽をかけてみたり、甘いものを口に入れてみたり、自分に逃げ道を作ることをおすすめします。
子どもの気持ちに向き合うこと、寄り添うことは、もちろん大切です。何がイヤなのか、何がしたいのか、話を聞いて、ある程度は委ねてみる。そんな姿勢で向き合うと、案外なんでもなかったりします。
イヤイヤ期は大変!ということばかりが聞こえてきますが、自分自身の経験を振り返ってみると、大変だった!イライラした!という記憶はそれほど多くありません。
ズボンを履くのがイヤ、晴れた日に長靴が履きたい、そんな子どもの主張を全て叶えた結果、とんでもないスタイルでお散歩するはめになったのも、今となっては良い思い出です。
イヤイヤ期の、イヤイヤ言いながら奮闘する子どもの姿って、冷静に見てみると案外面白いものです。
憂鬱に思うばかりではなく、おおらかな気持ちで見守ってみてください。一生懸命にイヤイヤ言っている子どもの姿って、実はとってもかわいいですよ。