【大人になったら何になりたい?】人気なのは、会社員とパティシエ

「大人になったら何になりたい?」
「将来の夢は何ですか?」

かつて子どもだった私たちは、たくさんの大人からこの類の問いかけを受けてきましたね。

さて、皆さんは、何になりたかったですか?
なりたかったものに、なれているでしょうか?

「保育士さん」「幼稚園の先生」「お花屋さん」「学校の先生」「ピアノの先生」「警察官」「歌手」「お医者さん」…
こういった職業につきたい子どもたちが多かった記憶があります。

何になりたいかを考えるって楽しい?

私の話をすると子どもの頃は、「とにかくはやく大人になりたい」と思っていました。
「何になりたい?」と聞かれても正直よくわからなかったから。
大人が喜びそうなことを言ってみたり、周りに合わせて適当なことを言っていたような気がします。

大人は好きなところに行けて、好きなものが食べられて、好きなものを買えて、好きな時に寝て起きていいな~。
なんて思っていたあの頃の私は、「大人ってずるい!うらやましい!」って本気で思っていたんですね。

かつて憧れていた大人になった現在、「子どもって意外と大変だな~大人っていいわ~♪」と思っています。

大人になった私たちは、今の子どもたちに同じように聞きます。

「大きくなったら何になりたい?」
「将来の夢は、なに?」

コロナ禍を生きる現代の子どもたちは、どう思っているのでしょうか?
ある興味深い調査を見つけたので、紹介していきましょう!

 

1位:会社員(小学生男子)1位:パティシエ(小学生女子)

会社員になりたい!!

1位:会社員、2位:ユーチューバー、3位:サッカー選手(いずれも小学生男子)
1位:パティシエ、2位:教師/教員、3位:幼稚園の先生/保育士(いずれも小学生女子)

ユーチューバーになりたい、という子どもが増えていることは数年前から話題になっていましたよね。
そして、スポーツ選手も昔から人気の職業なので、驚きはありませんが、
「会社員」が1位になったことは、驚きでもあり、思い当たる理由もありました。

「将来は会社に勤めたいんです!」と話していた小学5年の男の子にその理由を聞いたことがあるのですが、その子の答えがこの調査結果と重なりました。

「安定するじゃないですか?頑張りすぎないでいいし…。だけど、同じ会社でもブラック企業は嫌ですよ!」

皆さんは、この回答をどう受け止めますか?

この調査には、コロナ禍で在宅ワークを見る機会が増え、会社員が身近になったからなのでは?と書いてありました。

しかし、選んだ職業になりたい理由の過半数を占めるのが、「好きだから」(小学生男子回答数581のうちの45.4%)、そして、「親や親族がその職業をしているから」(小学生男子回答数581のうち5.3%)と選んだのはわずかだったんです。

確かに在宅ワークの増加で「親が働く」ことを身近に感じる機会は増えたけれども、「好きだから」と思って選べる職業にまではなっていないのでは?ということを感じました。

「会社員」というくくり自体が曖昧になりつつある現在ですが、数年先の未来も予測できないことばかり。
彼らの将来に、どのような「会社員」がいるのか楽しみですよね!

 

現実は、安定がほしい。でも、「好き」を進路に活かしていきたい。

時代を反映し、時代に必要とされる職業は?

中高生はどうだったのでしょうか?

中高生・男子では、1位:会社員、2位:ITエンジニア・プログラマー、3位:公務員
中高生・女子では、1位:会社員、2位:公務員、3位:看護師

という結果でした。

社会で働くということが現実味を帯びてくる年齢だからか、安定的・現実的な職業を志望している子どもたちが多かったそうです。また、ゲーム好きという「好き」を進路に結び付け、専門性を活かせる職種であるIT系の仕事も年々人気が高まっているということでした。

そして、小学生から高校生の女子に共通して言えるポイントが、資格取得した後に働ける職業だということ。
依然として、資格に対する信頼感や安心感は高いことがわかりますね。


いかがでしたか?

大人になった私達は、知らない職業や職種がたくさんあることに気づき、わかりやすい職業名はないけれど社会にとって大切な仕事も存在していることを知ってます。
だからこそ、子どもたちにもっと広い視野で「働く」ということを伝えていき、一緒に考える必要があると感じています。

夢を抱くことの楽しさ、変わることを恐れない柔らかさ、自分の好きを貫く喜び

「生きること」とセットで「働くこと」を語り合えるような時間が家庭の中にも生まれていったら嬉しいです。

【参考資料】
「第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート」

(調査概要)
・対象:全国の小学生(3~6年)、中学生、高校生
・サンプル数:3,000
・調査方法:クロスマーケティング社によるインターネット調査
・調査時期:2020年12月

(文:mamaBEonline!齋藤)

© 2024 mamaBEonline! - NPO法人エムケイベース