「家族の誰かが体調を崩すと、ママは大変になる」ことは簡単に想像できます。でも、ほんとに大変なのはどんな時だと思いますか?
それは、ママ自身が体調を崩したとき。
「ごはんはちゃんと食べてね」「学校(幼稚園)にはちゃんと行ってね」「着るものはちゃんと着てね」そう、家族の日常はなんとかキープしたいと思うんです、どんなに具合が悪くても…。
あるママの体験談です。
2人目妊娠中、上の子(3歳)が「お腹すいた」って来たけど、どうしても動けなくて。
「ちょっとだけ横にならせて」と言ったまでは覚えてるんだけど、気づいたら2時間経ってた。その間に、自分で棚の上の食パンを足台を使って取って、そのまんま3枚食べてたんだよね。
申し訳ないと思ったのと同時に、手づかみですぐ食べれるようなものを準備しなきゃって思ったよ。
この話を聞いてから、考え直しました。
「1食だけでもなんとかなるよう食パンやスティックパン(アンパンマンやポケモンなど食べやすいもの)などを常備したり、ふりかけや、おにぎり用のご飯を一膳分くらいは残しておこう」と。
でも・・・数日寝込むことになったら?皆さんはどうしていますか?
この話を書こうと思ったのは、新型コロナウイルス感染症のワクチンを打つことにしたから。
副反応で寝込む可能性があると言われていたので、数日私が動けなくても、食べ物だけは困らないようにと想定し、準備することにしたのです。我が家の準備内容とその体制を紹介します。
子どもとパパの戦力を分析します
子どもがどれだけ戦力になるのか?を分析しました
我が家の小4になる長男は夏休みの宿題で、料理を少し練習しました。とはいえ、子どもだけで火を使わせるわけにはいきません。しかし、電子レンジは使えます。ご飯さえ炊ければなんとかなるかと思い、「無洗米」を購入。ご飯を炊く練習を夏休みに行いました。
小2の次男は電子レンジは使えます。大きな戦力にはなりませんが、長男の補佐兼食器並べ係に決定しました。
パパは家事が一通りできるのですが、「仕事が忙しくまとまった時間が取りにくい」という現状があります。そして、なにを作ってよいのかわからないということを言っていたので、基本的には、レトルト食品に頼ることも決定しました。
未就学児でも電子レンジは使うことはできるかもしれません。ただ、食品を取り出すときに、熱さでやけどをするかもしれないので、誰か見守りがいる方が安心。しかし、いない場合も想定し、そのまま食べられるものを多めに準備しておくことをおすすめします。
パパがいなくても大丈夫!にするための準備をします
「私が寝込んでいる&パパが仕事でいない」と想定して、準備を進めることにしました。
*ご飯を冷凍して保存しておく
*冷凍焼きおにぎり、冷凍唐揚げなどを購入
*冷凍餃子は電子レンジで温めるだけのものを選ぶ
ちなみに、パックご飯は非常食袋のなかから来月賞味期限が来るものを取り出しました。ローリングストックを兼ねて一石二鳥でした。
子ども用のレトルトカレーは、常温でも食べられます。しかし、大人用のレトルトカレーは油分が分離しているため、温めないとおいしくない商品が多い点は注意が必要です。
電子レンジで温めた熱いご飯の上に、子ども用のカレーを常温でかける。ちょうどよい温度で、子どもは食べやすそうです。
他には、茹でてもOK、電子レンジで温めてもOKという「うどん」もありました!うどんを温めている間にめんつゆでつけ汁を作れば、あっという間に準備できるから、この料理もいいですね。
また我が家は、普段は麦茶を沸かしています。けれど、沸かすことができない可能性も考え、ペットボトルのお茶を購入。子どもが上手に持てるかどうか不安で、2Lにするか500mlにするかで悩みましたが、結局両方買いました。
準備した食品をリストアップ。見てわかるようにしました
冷蔵庫や冷凍庫のどこに食品を置いているのか、見てわかるように色分けをしました。
そして、食べたら線を引いてもらいます。これでなにが残っているかもすぐ把握できるようになります。
念のため、リストの一番下には「コンビニへおつかい」「近所の幸楽苑にお弁当を買いに行く」というオプションを記入。また、テイクアウトや配達してくれるお店のチラシも用意しておきました。
さて…私としては準備万端です。無事にワクチン接種後の数日を過ごすことができるのかは、ドキドキです。
普段から、家族一人ひとりが少しでも出来ることを増やす
ワクチン接種後、数日寝込んだあるママからこんな体験談が届きました。
私が寝込んでいる間、普段全部私がやってる家事は、家族はやっぱりやってくれなかったの。
完璧でなくていいんだよね。ちょっとでも家事をしてもらえるように、普段から教えていかないとって痛感したんだ。
せめて、
○ご飯を炊く
○洗濯物回す&干す
○りんごやなしの皮むきをする
あたりはやってもらわないとね。辛くて寝ているときに「お母さん、皮むいて~」と来られたのは、本当にきつかった…。
普段から教えてないことはできないのは当たり前。それに、教えていたとしても、家事に関して、自ら考えて動くまでを子どもに求めるのは、難しいことも多いと思うんです。
一人でできるようになるためには、日頃の経験が必要。ママが寝込んだ時に限らず、将来、子ども自身が困らないためにも、今から少しずつ「家のこと」を教えていくのは大切ですね。
新型コロナワクチン接種がきっかけで構築した、我が家の「準備」についてお届けしました。
ワクチン接種後の対応は見込みを立てられますが、「ママが体調を崩す時」はいつ起きるかわかりません。
子どもの年齢、子ども自身がなにをできるのかによっても準備するものは変わってきます。子どもはなにができるのか、パパはなにができるのか、なにを教えておいたらいいのか、家族でゆっくりと考えてみる機会を作ることをおすすめします。