こんにちは!エムエイベース代表の愛です。
12月の話になりますが、「令和6年度 大学生等のためのライフプランセミナー」にファシリテータとして参画した時の報告レポです。今企画、2度目のファシリテーターでした。
「今だから知っておきたい 働くこと、結婚や子どものこと」ということで、前半後半の2部構成で開講された今回のセミナーは、前半は、産婦人科の先生から「妊娠・出産」について確かな知識と情報を学び、後半は、子育てと仕事の両立を頑張るパパさんとママさんの2名をゲストにお迎えしたトークセッション。
前回に続き、時間が足りなく感じるくらいとても楽しく、実りある時間を過ごすことができました。
子どもを欲しいと望む人が、望むタイミングで、望む形につながるために
前半の講義は、前回ご一緒させていただいた時とお聞きした内容はほとんど同じだったのですが、新しい気づきがあったので紹介します。
ちなみに、前回の記事では、「結婚適齢期はないけど、妊娠・出産適齢期はある?」という内容でまとめていますので併せてご覧ください。
前回の記事:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/5176/
今回私が特に印象に残ったのは、「不妊治療」についての話題でした。
日本では、令和3年に実施した体外受精・顕微授精などの不妊治療の一つである「生殖補助医療」によって約7万人が誕生しており、これは生まれた赤ちゃんの約12人に1人という割合になっているそうです。
確かに私の友人や周りでも様々なカタチの「不妊治療」を経て、妊娠、出産に至った話は以前より耳にするようになりました。珍しい話ではなくなっている実感があります。
また、「不妊治療」=莫大なお金と時間がかかるというイメージがありましたが、令和4年4月から有効性・安全性が示された治療が保険適用の対象となり、タイミング法などの一般不妊治療や、採卵・採精から胚移植に至るまでの基本的な生殖補助医療が保険適用となっています。
【仙台市・不妊検査費助成事業】
詳しくはこちらをチェック:https://www.city.sendai.jp/kodomo-hoken/funinkensa.html
【仙台市・不妊治療費助成事業(先進医療分)】
詳しくはこちらをチェック:https://www.city.sendai.jp/kodomo-hoken/funinjosei.html
不妊治療は以前よりも金銭面では受けやすくなったけれども、通院に伴う時間の拘束などは以前と変わらないと先生は仰っていました。
治療の段階が進むにつれて、拘束時間が長くなったり、自分でコントロールできない状態で病院に通院する頻度が増えるため、「仕事と両立して不妊治療を続けること」は難しいと感じる方は多いようです。
また、「妊娠しにくい」という現象は、女性にだけ原因があるわけではなく、男性に原因がある場合もあったり、そもそも原因がはっきりしないこともあると言います。
前半の講義を聞きながら、長男を妊娠する13年前、職場の先輩から「簡単に妊娠できると思うだろうけど、そうでないこともあるんだよ!ブライダルチェック受けてみたら?」とアドバイスをもらったことを思い出していました。
ブライダルチェックとは、将来的に妊娠・出産を希望する方が受ける婦人科検診のことで、妊娠や出産に影響を与える病気や感染症の有無を確認するための検査を指します。
そのアドバイス通りブライダルチェックを受けたのですが、「自分の身体をちゃんと知る」機会になったことを覚えています。
「子どもを欲しい」と望む人が望むタイミングで妊娠・出産へつながっていくように、若いうちから、正しい知識や確かな情報を得ていることは大切なことだと改めて学んだ時間となりました。
「結婚」「子育て」をイメージだけで判断しないためのヒントを得る
ゲストの一人目は、3歳のお子さんを育てながら時短で働くママさん。仙台では知らない人はいない『せんだいタウン情報S-style』の17代目編集長を経験された方でした。約2年間の産休・育休を経て、2023年の復職後、新メディア「S-styleみやぎで働く!」のPRプランナーに就任されています。
メディア業界で長年活躍された方だからでしょうか、話の展開やテンポがとても心地よいと同時にユーモアがありました。
そのテンポに乗っかって、ちゃっかり旦那さまとの出会いの話を深堀させていただいたのですが・・・(笑)その戦略的かつ積極的に「出会いにいく」姿勢に、学生さんたちも興味津々な様子でした。
また、大好きな仕事と子育てと家族生活の両立の中で、「自分の時間を持つこと」を大切にされていると話してくださいました。
平日の育児・家事負担の比重がどうしても多い分、週末は丸っと旦那さまに子どもや家事を任せることも多いそうですが、夫婦それぞれが「自分を保つこと」を互いに認め合っていることが伝わるお話でした。
もう一人のゲストは、6歳と8歳のお子さんをもつパパさんでした。会社では経理全般を担当されているため、ちょうど決算業務が終わった時期だったようで「ほっと一息ついています」と話していました。
奥さまとの馴れ初めもちゃっかり深掘りさせていただいたのですが・・・(笑)付き合っていた彼女さん(今は奥さま)が少しだけ年上ということで、27歳の時にビシッと覚悟を決め、結婚の道へ突き進んだそうです。
奥さまも働かれているため、お子さんのお迎えや習い事の送迎などに日々奔走しているそうですが、きちんと「話し合って」二人で「やりくり」をしているエピソードも印象的でした。このようなリアルな育児話は、学生さんにとってとても参考になったはず。
ブライダルにまつわる仕事を志す学生さんたちばかりなので、「結婚」「子育て」は知っておきたいトピックスであり、刺さるトピックスだったのかもしれませんが、皆さんとても反応がよく、話しているこちらも心地よく感じる空間でした。
イベント実施後のアンケートのうち「結婚についてのイメージは?」という問いの回答を一部紹介させていただきます。
【結婚したいと答えた理由】
・誰かと人生を歩みたい
・好きな人と結ばれたい
・素敵な人と出会って子供が欲しい
・昔から結婚に憧れがあったので
・絶対的味方が欲しいから
・最終的に幸せなおばあちゃんになりたいから
・ブライダル学生ということもあり、結婚式の魅力が良く分かるから
・子供が欲しいし、結婚して幸せそうな人たちを見る機会が多いし、憧れがあるから
【できれば結婚したいと答えた理由】
・ブライダル業界知ってるからこそ結婚式であったり、結婚をすることの良さを知っているから
・ブライダルの学校に通っているので憧れはある
・金銭的に余裕があったらしたいと思ったから
・パートナーがいると自分が好きなことが今よりできなくなってしまうかもしれないから
結婚、子育てというと一番身近な親や祖父母などの家族によってイメージが作られがちです。
また、世間の流れとして「結婚・子育て=タイパ、コスパ悪い」というイメージも先行しがちです。
結婚、子育ては、大変なこと、苦労することがあるのは否定できないし、女性の場合は特に、一時的だったとしても仕事人生を停止することが起こる可能性は高いですが、それでも、今回のお二人のように「子育て」と「家族生活」と「仕事」の歯車をそれぞれのスタイルで回しながら「自分の人生」を生きている方たちがいることを知れたことは、今後の人生のヒントになったと思います。
授業時間を提供してくださった先生方、宮城県の保健福祉部の方々、そしてファシリテーターとしてチャンスをくださった㈱ユーメディアの方々、本当にありがとうございました。またいつかご一緒させていただく機会を楽しみにしています。