【仙台・エコラ】これからの住まいに「断熱リノベーション」をすすめる理由

株式会社エコラとmamaBEonline!がお届けしているコラボレーション記事。シリーズ最終回は「エコラが提案する中古住宅リノベーション」の後編です。

前編の記事はこちら:https://mamabeonline.net/livein-miyagi/3004/

春はもうすぐそこまで来ていますが、今年は全国的にも雪が多い年でした。宮城県内もまだ厳しい寒さや雪が残る地域もあります。そこで考えるのが、「暮らしの寒さ対策」。住宅の寒さ対策では、家全体の性能を格段に向上させる「断熱リノベーション」に近年注目が集まっているのをご存知ですか?

さて、ここで質問です!あなたの現在の住まいに当てはまるものはありますか?

・夏は暑く冬は寒い
・家の中で温度差が激しい
・窓や押入れなどの結露がひどい
・真冬の暖房費がかさむ

いかがでしょうか?

ずばり、これらの悩みを解決するのが「断熱リノベーション」。
エコラが得意とするこれからの「断熱リノベーション」について、今回はエコラ代表の百田好徳がお伝えします。

 

目には見えないけれど、効果は抜群!

エコラ代表・百田好徳

住宅の断熱に関しては、住まいの中で目に見えないこともあり、なかなか注目されにくいところです。でも健康問題にも直結する大事な部分なんです。

「断熱」とは、その名の通り、熱の移動を断ち、外気の影響を受けにくい室内環境を作ることです。家の外気と室内の間の部分を変えることで、夏は太陽の熱を遮り、冬は室内の熱を逃がさない、冬は暖かく、夏は涼しい、1年を通して快適な住まいを手に入れることができます。

室温や湿度を調節することでヒートショックも防止でき、結露も減るので、カビの発生を防ぎアレルギーリスクの軽減もできる。家族の健康に直結していますね。

世界的にも、脱炭素が以前から課題になっていますが、じゃあ、炭素=CO2を削減するためにどうするのか。持続可能な社会をつくっていくという中で、住宅産業で多くCO2を出すのは、暖冷房なんですよね。

そういう無駄なCO2を出すエネルギー源を失くすためのものが断熱とも言えます。近年の環境意識の高まりで、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

 

「断熱リノベーション」具体的にどんな方法があるの?

百田社長、熱く語ってくれています!

基本的には、窓や玄関ドアなど外気とつながっている部分の断熱性能を上げ、屋根や壁、床下に断熱材を入れるなどします。

窓は最も熱を通している場所です。窓は、ガラスと窓枠(サッシ)に分けられますが、古い住宅やマンションは、1枚のガラスがはめ込まれたシングルガラスの窓やアルミの窓枠が多いんですね。(ご自宅の窓をチェックしてみてください!)
ただ、それだと家の外と内で、熱を多く通してしまうんです。ペアガラス、トリプルガラスに変更し、サッシも高断熱な樹脂や木製のサッシに変え、温熱環境を良くします。

ただし、マンションの窓は共用部であることが多いので、その場合は、内窓を取り付けて二重窓にします。

床下や壁、天井も、断熱材を入れていきます。断熱材も、繊維系、発泡プラスチック系、天然素材系などいろんなものが出ています。いったん床下や壁などを剥がし、液状の断熱材を吹き付ける、ボード状のものを貼り付けるなどの施工をします。

そうした施工が施され、家全体が暖かい布団でくるまれるようなイメージです。隙間のなさ=気密も大事ですね。

 

「省エネ」は家計に優しい

お財布に優しいところ、大事なポイント

お客様に断熱リノベーションをご提案する時は、「今まで年間でこのくらい光熱費がかかっていて、断熱をすることでこのくらいになります」という温熱計算表を出します。例えば、エアコン2台と石油ストーブを合わせて動かしていたのが、エアコン1台で済むようになる。月々の光熱費は、うまくいけば3分の1ぐらいになることもあります。

戸建住宅で200万円くらいかけて断熱したとしても、光熱費が減り、中長期的には支払ローンの部分で浮いてきます。極端なことを言えば、2年くらいでペイできる場合もあります。

新築住宅は、2025年には省エネ義務化になり、省エネの最低基準が設けられることになりました。基準が明確になるので、断熱はマストになりますね。ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という、年間の一次エネルギー収支ゼロをめざした住宅の普及も進められます。

中古住宅については、まだ基準はないのですが、断熱を含め省エネ住宅をめざすべきという流れになってきています。来年度からは断熱に対しての補助金も手厚くなる見込みなので、取り組みやすくなりますね。

【ZEH(ゼッチ)とは】
ひと言で言えば「使うエネルギー≦創るエネルギー」になる住宅。
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」を指す。

(参照:https://www.env.go.jp/earth/ondanka/zeh/h31.html?_fsi=xHzSUkF4

 

家族みんなが快適に暮らせる住まいへ

百田社長、お話ありがとうございます!

断熱リノベーションの効果は、びっくりするくらい、全然違いますよ。窓からの冷気が全くないとか、実感できます。部分的に暖房をつけるよりも家全体が暖かいほうが健康にもいいし、やっぱり快適ですよね。

高断熱・高気密の住宅は、換気も大事になってきます。一般的な換気機器は、室内が冷えてしまいますが、「ロスナイ」という換気をしても室内が冷えないシステムが出ています。マンションでも戸建てでも。今までよりコンパクトになった、いろいろな商品が市場に出てくると思います。

モデルルームなどで、ぜひ多くの方に断熱リノベーションの家の快適さを体験してほしいですね。


百田社長、たくさんのお話ありがとうございました。
株式会社エコラさんとmamaBEonline!のコラボレーション記事は今回で最後になりますが、
私たち子育て世代は、「住まい」についてより深く、より真剣に向き合うタイミングなので、勉強になる内容ばかりでした。
まだまだ終わりの見えないコロナ禍も重なって、「住まい」「暮らす」ことについて考えることも多いのではないでしょうか。

今あるもの、暮らし、家を改めて見直してみることは、「家族の幸せ」にもつながっていくと思います。

「住まい」「リノベーション」のご相談は、ぜひ、エコラへ。
エコラさん、またご一緒できる機会を楽しみにしています。ありがとうございました。

<エコラ代表・百田好徳>

福岡県北九州市出身。大学卒業後、住友建設株式会社(現:三井住友建設株式会社)入社。2004年株式会社エコラ設立。中古不動産再生事業を柱に、分譲・賃貸の戸建・マンションのリフォーム・リノベーションや商業店舗を数多く手がける。2014年東北初となる「中古住宅+リノベーション」のワンストップサービス事業、仙台Rゲートを展開、自社含め現在まで500件以上のお客様に提供している。近年ではオフィスビルを住宅やシェアオフィスとしてリノベーションするなど事業を幅広く展開。趣味はとにかく飲んで食べること、旅行、矢沢永吉。

ホームページ:https://ecola.co.jp/

(文:株式会社エコラ 大河原芙由子/編集:mamaBEonline!齋藤愛)

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