【ヨガママ★ルイコラム前編】子どもの入院~核家族の試練と絆~

フリーのヨガインストラクターとして活躍中のヨガママ★ルイこと、冨木留依さん。
現在2児のママとして日々奮闘中の留依さんがお届けするルイコラム。今年度も引き続きお楽しみください!

今回は「子どもの入院」についての話。タイトルを見て、ちょっとドキっとしてしまいましたが、冨木家がどのようにこの試練を乗り越えていったのか、早速読み進めてみましょう。

予想外の3月、子どもたちの相次ぐ入院

こんにちは!ルイです!

GWもあっという間に終わりましたね。新学期、新クラスのドキドキした気持ち、不安な気持ちから少し慣れてきた子どもたちも多いのではないでしょうか?

さっそくですが、本題に入っていきます!”冨木家の春、2023”についてお届けします。
お花見気分のルンルンした楽しい内容をお届けするはずだったのですが…3月に始まった「子どもの病気と入院」について書くことになるとは、想像していませんでした。今振り返っても「大変だった・・・」としみじみ思います。

3月、息子と娘が入院しました。息子が5日間入院した後、入れ替わりで娘が6日間入院。予想外の3月でした。

家族4人で乗り越えたこの入院と、そこから得た新しい家族の形を記していきたいと思います。

いつもの風邪かと思っていたのに…悪化する咳の原因は?

 

はじまりは息子の風邪症状からでした。
幼稚園から帰宅したら、軽い咳と鼻水をタラタラ流し始めたんです。とは言え、よく風邪を引くので、私も慣れっこでした。

「あぁ、また風邪か〜。美味しいもの食べて、今日は早めに寝ようね」
「うん、ぼく早く寝たら治るよー」
こんな会話をして、その日は早めに眠りにつきました。しかし、夜中、いつもならぐっすり眠る息子が起きて、泣きわめきました。額を触ると、熱い。39.5度!!!

「あー、やっぱ熱上がったか〜、苦しいねー」と、予想していたこともあってどこか冷静な私は、熱対策をあれこれ行い、なんとか眠らせました。
翌日(症状2日目)、熱に加え、食欲もなくなった息子。一方、娘は熱はないんだけど、鼻水症状が出始めました。

息子の様子はというと、いつもの風邪と違うところが一つあったのです。目ヤニが止まらないんです。これはどういうこと?と思い、2人を連れて病院を受診。
「アデノウイルスに似た症状ですね。解熱剤、目薬、ウイルス症状を抑える薬出しますね〜」
なるほど、そんなウイルスもあるのか…と私ははじめて知りました。
「4日程度で落ち着くでしょう」と先生からのアドバイスでしたが、なかなか良くならないなぁと思っていました。

その日は症状4日目。熱は下がったり上がったり。
ただ、それ以上に気になりはじめたのがです。話せないほどの咳が、日中〜夜にかけて出るようになってきました。

どんどん酷くなる息子の咳に違和感を覚え始めました。
そして、その日の夜、お腹からグェホ!グェホ!と吐きだすような咳が止まらず、熱は41.5度まで上がりました。
「いつもよりちょっとこじらせた風邪かな~」と冷静を保ってきましたが、どんどん酷くなる息子の体調に、これはきっとただの風邪じゃない‥と不安になりました。

ただの咳ではなかった、肺炎診断から入院へ

翌朝、また病院へ。いつも行っている病院が休診だったため、仕方なく別の病院を予約しました。
その日は夫が休みだったため、一足先に回復した娘は保育園に預けて、息子に2人で付き添い、予約した病院へ向かいました。

念のために書き留めておいた症状の経過を書いた紙を先生に見せました。病院でも熱は39度、とにかく咳が止まりません。様々な検査をした後、先生からこう言われました。

「お母さん、申し訳ないですが、お兄ちゃんは入院です。今から紹介状を書きますので、大きな病院へお願いします。」

え、入院!?前の病院では、アデノウイルスと言われましたが‥」

困惑する私に先生は、「息子さん、肺炎です。肺炎に移行しています。今すぐ、紹介する病院へ入院してください。」

状況をなかなか飲み込めませんでした。
ただの風邪だろうと軽く思っていた自分が情けなくなり、息子に申し訳なくて…。
もっと早く病院に来ていたら変わっていたのでは?もっと何か出来たのでは?と自分を責めました。

息子と共に、車で待っていた夫の元へ。入院のことを話すと、驚きを隠せない様子でした。
我が家の問題は、核家族ですぐに助けてくれる家族が近くにいないことです。
県外出身者で、両親は働いているのですぐには駆けつけられません。

病院からは、入院の付き添いは親のどちらかということ、さらに面会は禁止と言われました。
また、付き添う親は一度病院へ入ったら、退院までは出られないということも…。退院自体も、いつできるか分からないままです。

保育園に行っている娘は1歳ですが、まだ授乳中です。私が娘のそばにいる必要があります。
それに、私は車の免許を持っていません。(これに関しては、本当に大後悔しました涙)
息子の身体のことだけでなく、色々な不安が一気に襲ってきました。パニックだったんです。

夫との話し合いの結果、息子に付き添うのは夫になりました。

ゆっくり話をしている暇はないため、すぐに家に戻って入院の準備。
私はぐったりうなだれる息子を抱え、少しの間会えなくなる息子を愛おしさと同時に不憫に思っていました。
夫が準備をしてくれている間中ずっと、胸が締め付けられそうな気持ちでした。

こうして、2人は病院へ向かいました。

「入院は、早期回復への近道なんだよ。」母たちの言葉に救われた

息子と夫が病院へ行ってから、母と義母へ電話。
毎日LINEでやり取りしているので、今回の症状も知っていましたし、アドバイスももらっていました。
パニック中の私に、2人の母は同じ言葉をかけてくれました。

「大変だったね、、入院した方が楽だよ。近くに先生がいればちゃんと治してもらえるからね。荷物とか送るから、安心してね〜」

人生経験のある2人からの温かい言葉。不安と寝不足で疲れた私の身体と心に沁みました。
と同時に、その言葉に少し気持ちが解放されて、自然に涙が出ました。

「入院=とんでもないことになった」と思っていた私でしたが、2人の言葉のおかげで、「入院=息子の早期回復への近道」と考えを切り替えることができました。


続きは後編へ。果たしてこの先はどうなるのでしょうか…?

秋田県大仙市出身。 2011年大手スポーツクラブ入社後ヨガと出会う。 2019年フリーのヨガインストラクターとして独立。
プライベートでは、 2018年結婚、2019年男児出産、2022年3月女児出産。

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